「養護教諭/筋骨格/問診①:現病歴」の版間の差分

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'''★1ペルテス病'''<br>
'''★1若年性特発性関節炎(JIA)'''<br>
 
 
'''★2ペルテス病'''<br>
4~8歳の男子に多く、小児長管骨端症の一つで、大腿骨近位骨端部が阻血性壊死をきたすことによって発症する。<br>
4~8歳の男子に多く、小児長管骨端症の一つで、大腿骨近位骨端部が阻血性壊死をきたすことによって発症する。<br>
症状は、股関節痛とそれによる跛行(歩行異常)。4~8歳では大腿から膝への痛みを訴えることもある。<br>
症状は、股関節痛とそれによる跛行(歩行異常)。4~8歳では大腿から膝への痛みを訴えることもある。<br>
また、初期には随意的な跛行を示す。<br>
また、初期には随意的な跛行を示す。<br>
片側性に痛みを訴えることが多い。<br>
片側性に痛みを訴えることが多い。<br>
'''★2大腿骨頭すべり症'''<br>
'''★3大腿骨頭すべり症'''<br>
10~17歳の男子に多く、約8割は高度の肥満。<br>
10~17歳の男子に多く、約8割は高度の肥満。<br>
大腿骨近位端で骨端部が脛部に対して後下方にすべる疾患である。<br>
大腿骨近位端で骨端部が脛部に対して後下方にすべる疾患である。<br>
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股関節の可動域制限があり、運動制限や跛行がみられる。<br>
股関節の可動域制限があり、運動制限や跛行がみられる。<br>
片側性がら両側性に痛みを訴える。<br>
片側性がら両側性に痛みを訴える。<br>
'''★3野球肘'''<br>
'''★4野球肘'''<br>
投球動作等の運動によって起こる骨端症。<br>
投球動作等の運動によって起こる骨端症。<br>
上腕のスポーツ障害で小学生に多い。<br>
上腕のスポーツ障害で小学生に多い。<br>

2020年6月9日 (火) 06:55時点における版

筋骨格系の筋とは、骨格筋を指します。
筋骨格は骨格系に付着する筋肉で、運動をしたり姿勢を保ったり、関節を安定させて身体の肢位を保つ働きをします。
骨格系とは、骨・関節・靭帯・腱の総称です。
靭帯と腱はいずれも結合組織で、靭帯は骨と骨、腱は骨と筋肉とをつないでいます。

筋骨格系に異常がない場合でも、体の動きはすべて神経からの電気刺激によって起こるため、神経系に異常がある場合には、正常な動きを行うことはできません。

【アセスメント項目】

表-筋骨格-問診1-現病歴の確認.jpg



★1若年性特発性関節炎(JIA)


★2ペルテス病
4~8歳の男子に多く、小児長管骨端症の一つで、大腿骨近位骨端部が阻血性壊死をきたすことによって発症する。
症状は、股関節痛とそれによる跛行(歩行異常)。4~8歳では大腿から膝への痛みを訴えることもある。
また、初期には随意的な跛行を示す。
片側性に痛みを訴えることが多い。
★3大腿骨頭すべり症
10~17歳の男子に多く、約8割は高度の肥満。
大腿骨近位端で骨端部が脛部に対して後下方にすべる疾患である。
多くは徐々に発症し、股関節痛以外に大腿痛、膝痛を訴えることも多い。
股関節の可動域制限があり、運動制限や跛行がみられる。
片側性がら両側性に痛みを訴える。
★4野球肘
投球動作等の運動によって起こる骨端症。
上腕のスポーツ障害で小学生に多い。
肘関節や周辺軟部組織の炎症により、肘関節の内側や外側に痛みが生じる。
圧痛及び肘関節の伸展・屈曲に運動制限が症状としてみられる。

Challenge Quiz

1.

靭帯は腱と骨とをつないでいる結合組織である。

2.

腱は骨と骨とをつないでいる結合組織である。

3.

筋骨格系に異常がない場合でも、正常な動きを行うことができないことがある。

4.

ペルテス病では、両側性に痛みを訴えることが多い。

5.

大腿骨頭すべり症は、10~17歳の男子に多く、約8割は高度の肥満である。

6.

野球肘は、上腕のスポーツ障害で中学生に多い。