「泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/病態生理学/糸球体腎炎」の版間の差分
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尿たんぱくが出現した患者では高たんぱく血症が考えられる。{~正~=誤} | |||
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尿たんぱくが出現した患者では、{=糸球体~尿細管} の炎症が考えられる。 | |||
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糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態) | 糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は{=減少する~特に変動しない~増加する}。 | ||
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2017年9月7日 (木) 18:16時点における版
毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 ml流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mlも同様です。
水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。
ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。正常な腎臓ではたんぱく質はろ過されないのですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。
大きいたんぱく質はろ過されずに通過します。
糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。
ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mlの水ならびに小さいたんぱく質は尿管へ流出します。
Challenge Quiz
尿たんぱくが出現した患者では高たんぱく血症が考えられる。 正 誤
尿たんぱくが出現した患者では、 糸球体 尿細管 の炎症が考えられる。
糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は 減少する 特に変動しない 増加する 。
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が ろ過される 正常人と同様、ろ過されない 。
(糸球体)腎炎患者において、小さいたんぱく質は尿細管で (糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない (糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない (ろ過量の)わずかが再吸収される (ろ過量の)約半分が再吸収される (ろ過量の)大部分が再吸収される (ろ過量の)全量が再吸収される 。
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が尿管を通って(尿中に) 流出する 正常人と同様、流出しない 。
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が 再吸収される 再吸収されない 。
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が血中で、正常人と比べて 増大する あまり変わらない 減少する 。