「内分泌系/下垂体があまり関与しないホルモン/グルカゴン・インスリン/インスリン/分泌不足などによる疾患(糖尿病)/分類/1型糖尿病/病態/膵臓の破壊(簡略説明)」の版間の差分

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1型糖尿病では、インスリンのシステムにおいて、主病態として、膵臓が破壊されます。
インスリンは血糖を低下させます。
食事は血糖を上昇させます。
このふたつは逆の方向であるため、インスリンの血糖低下作用が不足になります。
負のフィードバックはインスリンを亢進させ、血糖低下作用は強くなります。上昇していた血糖は下がります。
1型糖尿病では、主病態として、膵臓が破壊され、インスリンの生成、内分泌、血中濃度が極めて低下します。
インスリンの血糖低下作用が弱くなります。そのため、血糖値は上昇します。


破壊のために、インスリンの生成、内分泌が極めて少なく、インスリン、血中濃度の上昇も少なくなります。そのため、血糖低下への促進作用も少なくなり、血糖が200 mg/dLなどと高く、血糖低下という「結果」が少ない状態になってしまいます。
食事しなくてもインスリンの作用が不足した状態となり、負のフィードバックがインスリンを亢進させようとします。
しかし、膵臓が破壊しているのですから、インスリンは亢進しません。


「結果」が少ない時、負のフィードバックは「結果」を促進する「原因」を多く、つまり、インスリンの生成、内分泌を亢進させようとします。 しかし、主病態が膵臓の破壊のために、インスリンの生成、内分泌も、血中濃度も多くなりません。


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2016年9月1日 (木) 11:41時点における版

POINT!

動画と音声での説明

Pancreas-destruction.jpg

インスリンは血糖を低下させます。 食事は血糖を上昇させます。 このふたつは逆の方向であるため、インスリンの血糖低下作用が不足になります。 負のフィードバックはインスリンを亢進させ、血糖低下作用は強くなります。上昇していた血糖は下がります。 1型糖尿病では、主病態として、膵臓が破壊され、インスリンの生成、内分泌、血中濃度が極めて低下します。 インスリンの血糖低下作用が弱くなります。そのため、血糖値は上昇します。

食事しなくてもインスリンの作用が不足した状態となり、負のフィードバックがインスリンを亢進させようとします。 しかし、膵臓が破壊しているのですから、インスリンは亢進しません。



Challenge Quiz

1.

1型糖尿病では、 膵臓β細胞疲弊、インスリン抵抗性 膵臓β細胞破壊 が主病態である。