「電解質と体液/pH調節関連の用語定義/酸性物質の分類-2-」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
67行目: 67行目:
<GIFT>
<GIFT>
::チャレンジクイズ::
::チャレンジクイズ::


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
アンモニウムイオンは滴定酸で {~ある~=はない}.  
アンモニウムイオンは滴定酸で {~ある~=はない}.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
尿中の滴定酸の量は尿のpHを {~7.0~=7.4}にするのに必要な {=NaOH~H<sub>3</sub>PO<sub>4</sub>~H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>~HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>}の量である.  
尿中の滴定酸の量は尿のpHを {~7.0~=7.4}にするのに必要な {=NaOH~H<sub>3</sub>PO<sub>4</sub>~H<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>~HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>}の量である.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
滴定酸に含まれるモノは.選択肢のうち.{~正常人の血中にもある「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合しているHの量~=腎不全患者などにおいて、「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増量分に結合しているHの量~=HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が再吸収されて生成し、「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が再吸収されて生成し、アンモニア(NH<sub>3</sub>)に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~=尿細管から分泌されて「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~尿細管から分泌されてアンモニア(NH<sub>3</sub>)に緩衝されたH<sup>+</sup>の量}である.  
滴定酸に含まれるモノは.選択肢のうち.{~正常人の血中にもある「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合しているHの量~=腎不全患者などにおいて、「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増量分に結合しているHの量~=HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が再吸収されて生成し、「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が再吸収されて生成し、アンモニア(NH<sub>3</sub>)に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~=尿細管から分泌されて「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH<sup>+</sup>の量~尿細管から分泌されてアンモニア(NH<sub>3</sub>)に緩衝されたH<sup>+</sup>の量}である.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
乳酸は {=有機酸~無機酸}である.  
乳酸は {=有機酸~無機酸}である.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
ケトン体は {=有機酸~無機酸}である.  
ケトン体は {=有機酸~無機酸}である.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
リン酸は {~有機酸~=無機酸}である.  
リン酸は {~有機酸~=無機酸}である.  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  

2014年11月18日 (火) 21:47時点における版

尿中の酸性物質がNaOHで中和されるかどうかの分類

滴定酸

=NaOH(強アルカリ)で中和される酸性物質.尿中の酸性物質を定量する際,多くの酸性物質を別々に定量することは困難かつ煩雑であるため,一定量の尿がどれだけのNaOHで中和されるか?で定量する.

  • 尿において滴定酸を定量するときは,「尿のpHを(7.0ではなく)7.4にするのに必要なNaOHの量」が滴定酸の量である.
  • 滴定酸にアンモニウムイオンは含まれない.
  • 結局,滴定酸とは,正常人では,尿細管から分泌されたH+の量+HCO3-が再吸収されて排出したH+の量の総和のうち,「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝された量である.
  • 酸血症,アルカリ血症のある患者では,滴定酸とは,尿細管から分泌されたH+の量+HCO3-が再吸収されて排出したH+の量+「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増減分に結合しているHの量の総和である.


00637.jpg

左上:乳酸,ケトン体,リン酸,硫酸などの「糸球体からろ過される不揮発性酸」が生体と同じ濃度で水溶液中にあると,多くの水素原子(H)を結合しており,同時に多くの水素イオン(H+)を解離してpHは約3となる.


右上:血しょうでは,同じ濃度の「糸球体からろ過される不揮発性酸」があっても重炭酸緩衝系(図中のHCO3-)に代表される血しょう緩衝系がH+を中和して減少させ(H+の数は7→3に減少),「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合しているHも減少させている.pHは7.4まで増大している.


左下:腎臓は,

*1.「糸球体からろ過される不揮発性酸」

*2.「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1:HCO3-の再吸収による水素イオン(H+)の排出

*3.「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2:水素イオン(H+)の分泌


により,酸性物質を排泄している(前述).そのため,HCO3-は血しょうよりも減少している(血しょうでは4コ,尿では1コ).また,分泌,生成したH+は,


*1.「糸球体からろ過される不揮発性酸」による緩衝

*2.アンモニア(NH3)による緩衝を受ける(前述).そのため,

*尿中には「糸球体からろ過される不揮発性酸」があり,血しょう中でも結合していたH(赤い四葉のクローバの中心にある右側のH)ならびに,緩衝作用によって増えたH(左側のH)が結合している.

*尿中にはアンモニウムイオン(NH4+)がある.

*尿中のH+(5コ)は血しょう中のH+(3コ)より多い.すなわち,尿のpHは血しょうよりも低い.


右下:左下の尿にある一定量のNaOHを混入すると,pHは7.4にもどる.この際,尿中で血しょうよりも増大した H+(2つ)も,「糸球体からろ過される酸性物質」に緩衝され結合したHも,ナトリウムイオン(Na+)ないし,ナトリウム(Na)に置換される.結局,解離しているH+の量も「糸球体からろ過される酸性物質」に結合しているHの量も血しょうと同等となる.


滴定酸ではない酸性物質


=アンモニウムイオン

アンモニウムイオンはpH7附近ではH+を解離させないため,NaOHに中和されない=滴定酸ではない.


炭素を含むかどうかの分類


炭素(C)を含む酸性物質が「有機酸」であり,含まない酸性物質が「無機酸」である.乳酸,ケトン体などが有機酸であり,リン酸,硫酸,アンモニウムイオン(NH4+)などが無機酸である.


Challenge Quiz

1.

アンモニウムイオンは滴定酸で  ある はない .

2.

尿中の滴定酸の量は尿のpHを  7.0 7.4 にするのに必要な  NaOH H3PO4 H2SO4 HCO3- の量である.

3.

滴定酸に含まれるモノは.選択肢のうち. 正常人の血中にもある「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合しているHの量 腎不全患者などにおいて、「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増量分に結合しているHの量 HCO3-が再吸収されて生成し、「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH+の量 HCO3-が再吸収されて生成し、アンモニア(NH3)に緩衝されたH+の量 尿細管から分泌されて「糸球体からろ過された不揮発性酸」に緩衝されたH+の量 尿細管から分泌されてアンモニア(NH3)に緩衝されたH+の量 である.

4.

乳酸は  有機酸 無機酸 である.

5.

ケトン体は  有機酸 無機酸 である.

6.

リン酸は  有機酸 無機酸 である.

7.

硫酸は  有機酸 無機酸 である.