「内分泌系/第3章:下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)/説明に動静脈が入っている、以前の複雑な説明/まとめ」の版間の差分
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尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度上昇の患者では {~下垂体性尿崩症 | 尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度上昇の患者では {~下垂体性尿崩症~SIADH~=腎性尿崩症} が考えられる。 | ||
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尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度低下の患者では {~SIADH | 尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度低下の患者では {~SIADH~=下垂体性尿崩症~腎性尿崩症} が考えられる。 | ||
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尿浸透圧上昇、血漿浸透圧低下、血中ADH濃度上昇の患者では {~腎性尿崩症 | 尿浸透圧上昇、血漿浸透圧低下、血中ADH濃度上昇の患者では {~腎性尿崩症~=SIADH~下垂体性尿崩症} が考えられる。 | ||
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63歳の女性.3カ月前に突然口渇が出現するようになったので来院した.冷水を好んで飲用し,夜間に5,6回,排尿している.頭痛,視力障害,頭部外傷の既往はない.尿糖(-),尿タンパク(-),高濃度食塩水負荷後の尿浸透圧 210 mOsm,(通常時の尿浸透圧正常範囲は800-1,300).尿量 6,400 ml/日.空腹時血糖 76 mg,l(正常範囲内),総タンパク 7.6 g,l(正常範囲内),尿素窒素14 mg,l(正常範囲内),クレアチニン 0.8 mg,l(正常範囲内).血漿浸透圧 290 mOsm,(正常275 - 288).抗利尿ホルモン(ADH)投与後,尿浸透圧は850 mOsm,に上昇した.この症例での「口渇」と血漿浸透圧の値は {~水中毒 | 63歳の女性.3カ月前に突然口渇が出現するようになったので来院した.冷水を好んで飲用し,夜間に5,6回,排尿している.頭痛,視力障害,頭部外傷の既往はない.尿糖(-),尿タンパク(-),高濃度食塩水負荷後の尿浸透圧 210 mOsm,(通常時の尿浸透圧正常範囲は800-1,300).尿量 6,400 ml/日.空腹時血糖 76 mg,l(正常範囲内),総タンパク 7.6 g,l(正常範囲内),尿素窒素14 mg,l(正常範囲内),クレアチニン 0.8 mg,l(正常範囲内).血漿浸透圧 290 mOsm,(正常275 - 288).抗利尿ホルモン(ADH)投与後,尿浸透圧は850 mOsm,に上昇した.この症例での「口渇」と血漿浸透圧の値は {~水中毒~=脱水} を示唆する.しかし,尿量は不釣り合いに {~少なく~=多く} ,また尿は,高濃度の食塩水を負荷しても {~濃い~=薄い} .腎臓の尿濃縮異常である.抗利尿ホルモンを投与したとたんに尿浸透圧が増大したことは, {~水分摂取不足による脱水~=ADHの分泌低下(下垂体性尿崩症)~ADHの分泌過剰(ADH不適合分泌症候群)~ADHに対する反応性の低下(腎性尿崩症)~心因性多飲症} を示唆する. | ||
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2014年11月18日 (火) 21:43時点における版
Challenge Quiz
1.
尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度上昇の患者では 下垂体性尿崩症 SIADH 腎性尿崩症 が考えられる。
2.
尿浸透圧低下、血漿浸透圧上昇、血中ADH濃度低下の患者では SIADH 下垂体性尿崩症 腎性尿崩症 が考えられる。
3.
尿浸透圧上昇、血漿浸透圧低下、血中ADH濃度上昇の患者では 腎性尿崩症 SIADH 下垂体性尿崩症 が考えられる。
4.
63歳の女性.3カ月前に突然口渇が出現するようになったので来院した.冷水を好んで飲用し,夜間に5,6回,排尿している.頭痛,視力障害,頭部外傷の既往はない.尿糖(-),尿タンパク(-),高濃度食塩水負荷後の尿浸透圧 210 mOsm,(通常時の尿浸透圧正常範囲は800-1,300).尿量 6,400 ml/日.空腹時血糖 76 mg,l(正常範囲内),総タンパク 7.6 g,l(正常範囲内),尿素窒素14 mg,l(正常範囲内),クレアチニン 0.8 mg,l(正常範囲内).血漿浸透圧 290 mOsm,(正常275 - 288).抗利尿ホルモン(ADH)投与後,尿浸透圧は850 mOsm,に上昇した.この症例での「口渇」と血漿浸透圧の値は 水中毒 脱水 を示唆する.しかし,尿量は不釣り合いに 少なく 多く ,また尿は,高濃度の食塩水を負荷しても 濃い 薄い .腎臓の尿濃縮異常である.抗利尿ホルモンを投与したとたんに尿浸透圧が増大したことは, 水分摂取不足による脱水 ADHの分泌低下(下垂体性尿崩症) ADHの分泌過剰(ADH不適合分泌症候群) ADHに対する反応性の低下(腎性尿崩症) 心因性多飲症 を示唆する.