「養護教諭/頭/問診①:現病歴」の版間の差分

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くも膜下出血や脳腫瘍などの生命に関わる可能性がある頭痛も含まれている。<br>
くも膜下出血や脳腫瘍などの生命に関わる可能性がある頭痛も含まれている。<br>
'''★3もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)'''<br>
'''★3もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)'''<br>
脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなる病気。<br>
心臓から脳に向かう血管(左右の内頸動脈や後大脳動脈)が徐々に閉塞する疾患で、そのために脳の血流が不足しておこる(虚血型)と、負担のかかった脳血管が破れる(出血型)がある。<br>
典型的な症状として、一時的な手足の麻痺、言葉が話せなくなったり、ろれつがまわらなくなるといった言語障害がある。<br>
日本人に多く発症のピークは10歳以下と40歳前後であり、小児の場合は圧倒的に虚血型が多い。<br>
子どもの場合、息がきれるような運動が引き金となって症状がでることがある。<br>
元気にしていた子どもが突然、脳卒中のような発作(左右半身の脱力・運動障害、ロレツが回らないなどの言語障害、視力障害、意識障害、感覚異常)が一過性に起こる。<br>
症状が一時的に起こり回復することがあるため、医療機関への受診が遅れることもあるので注意が必要である。<br>
症状が出てもすぐにもとに戻るので医療機関への受診が遅れることがあり注意が必要である。<br>
脳卒中の予防のためには手術治療が効果的であり、特に小児の場合では、症状がしばしば出現する場合、激しい運動、楽器などの演奏は控え、なるべく早期に手術治療を行うことを主治医と相談すべきである。<br><br>
発作は、笛を吹いたり、熱いものをフーフー吹いて食べたりする時の「過呼吸」により誘発される。<br>
自然に治ることはなく、成人してからの手術は難しくなるため早期に手術治療を行うことを主治医と相談すべきである。


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2020年2月25日 (火) 15:02時点における最新版

【アセスメント項目】

表-頭-問診1現病歴-アセスメント項目.jpg


★1一次性頭痛
明らかな基礎疾患のない慢性の頭痛(いわゆる頭痛持ちの頭痛)
頭蓋内に明らかな異常がないにもかかわらず起こる頭痛。頭痛持ちと呼ばれる人の大半はこのタイプである。
★2二次性頭痛
頭頸部に原因疾患がある頭痛
くも膜下出血や脳腫瘍などの生命に関わる可能性がある頭痛も含まれている。
★3もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
心臓から脳に向かう血管(左右の内頸動脈や後大脳動脈)が徐々に閉塞する疾患で、そのために脳の血流が不足しておこる(虚血型)と、負担のかかった脳血管が破れる(出血型)がある。
日本人に多く発症のピークは10歳以下と40歳前後であり、小児の場合は圧倒的に虚血型が多い。
元気にしていた子どもが突然、脳卒中のような発作(左右半身の脱力・運動障害、ロレツが回らないなどの言語障害、視力障害、意識障害、感覚異常)が一過性に起こる。
症状が出てもすぐにもとに戻るので医療機関への受診が遅れることがあり注意が必要である。
発作は、笛を吹いたり、熱いものをフーフー吹いて食べたりする時の「過呼吸」により誘発される。
自然に治ることはなく、成人してからの手術は難しくなるため早期に手術治療を行うことを主治医と相談すべきである。

Challenge Quiz

1.

頭痛ありの場合、頭痛の性質、発症様式、持続時間、誘因を確認する。

2.

頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に大別される。

3.

一次性頭痛は生命に関わる可能性がある頭痛も含まれる。