「呼吸/呼吸商」の版間の差分
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2015年6月22日 (月) 09:43時点における版
呼吸商 = 単位時間あたりのCO2排出量/単位時間あたりのO2消費量 |
三大栄養素は、糖、脂質、タンパク質であり、それぞれ、炭素原子(C)、酸素原子(O)、水素原子(H)などの構成割合が異なります。そのため、内呼吸のとき、どの栄養素が分解しているかにより、消費されるO2と排出されるCO2の割合が異なります。それを表現したのが、呼吸商です。
糖類: 一般的に、原子の割合はC6H1206です。酸素原子が多く含まれているため、酸素消費量は少なくても分解できます。呼吸商は、1.00と三大栄養素の中では最大です。逆に、酸素の含有が高いので、重量あたりの熱量は、4.1kcal/gと三大栄養素中最小です。
脂質: 脂肪酸の構造を考えてみると、炭素原子(C)の鎖のようなものです。脂肪酸自体の中に酸素原子が少ないため、分解するときは多くの酸素を消費しなければなりません。O2消費量の割には、CO2排出量が少ないため、例えばヘキサン酸の呼吸商は、0.75とブドウ糖よりも少ないです。脂肪は、酸素の含有率が低いので、重量あたりの熱量は、9.3kcal/gと三大栄養素中最大です。エネルギーを保存する場合に適した栄養素であり、過食により皮下に貯蔵されるのも脂質です。
タンパク質: 原子の割合は脂質と糖質の中間であり、呼吸商は、0.85、熱量は、5.3kcal/gです。
Challenge Quiz
生体のCO2排泄量のO2摂取量に対する比を 呼吸商 換気量 という。
呼吸商とは、 O2摂取量のCO2排泄量に対する比 CO2排泄量のO2摂取量に対する比 である。
呼吸商は、その時消費されている栄養素の 種類 量 が示唆される。
糖質と脂質とでは、脂質の方が含有する酸素原子は 少ない 多い 。
ぶどう糖と脂質とでは、脂質の方が呼吸商は 大きい 小さい 。
ブドウ糖の呼吸商は、約 0.7 1.0 である。
脂質の呼吸商は、約 0.7 1.0 である。