「内分泌系/下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/病態生理学/ADH不適合分泌症候群(SIADH)(2013年版)」の版間の差分
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2015年6月24日 (水) 13:58時点における版
ADH不適合分泌症候群(SIADH)の主病態は、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度の上昇である。 |
ADH分泌調節_まとめと 負のフィードバックの異常_ 「原因」が多すぎる病態と を理解してから勉強しよう。
ADH不適合分泌症候群 syndrome of inappropriate secretion of ADH (SIADH)の主病態は、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度の上昇です。これにより、水チャンネルの数が増加します。そのため、尿細管に残る水分が少なくなり、尿の浸透圧は増大し、尿量が減少します。血漿の水分は多くなり、血漿浸透圧は低下します。すなわち、飲水などしていないのに水分負荷状態になってしまうのです。また、発汗していないのに尿量が減少してしまうのです。
血漿浸透圧の低下は、血漿浸透圧低下という「結果」が多い状態であり、負のフィードバックでは、「原因」を少なくしようとします。しかし、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の過剰分泌が主病態であるため、負のフィードバックは働かず、うれしくありません。
Challenge Quiz
ADH不適合分泌症候群(SIADH)の主病態(変動)は 大量飲水 大量発汗 ADH分泌の異常亢進 ADH分泌の異常低下 水チャンネル数の異常増大 水チャンネル数の異常低下 である。
ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量は 増大 減少 している。
ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、 飲水 尿量減少 により水分負荷となる。
ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿量は発汗に より よらず 減少する。
ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、尿浸透圧は 上昇 低下 する。
ADH不適合分泌症候群(SIADH)では、血漿浸透圧は 上昇 低下 する。