「内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/調節のまとめ」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の30版が非表示)
1行目: 1行目:
<big><u>バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)作用のまとめ</u></big> [[メディア:ADHeffectSummary.mp4|動画]]<br>
<big><u>バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)作用のまとめ</u></big> [[メディア:ADHeffectSummary.mp4|動画]]<br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/亢進 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が<u>亢進</u>する作用]</big><br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/亢進 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が<u>亢進</u>する作用]</big><br>
・バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の亢進前(ベースライン)では、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(イラスト)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは等張です。 <br>
・バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の亢進前では、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。 <br>
・図の①:最初に、バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の生成、内分泌、血中濃度が亢進したとします。<br>図の②:バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。これにより尿細管からの水分再吸収は増加します。 <br>
・(動画の左上)最初に、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度が亢進したとします。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。これにより尿細管からの水分再吸収は3列から4列に増加します。 <br>
・図の③:塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿量)は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。<br>
・(動画の左下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(水分が尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿)量は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。<br>
<br>
<br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/低下 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が<u>低下</u>する作用]</big><br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/低下 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が<u>低下</u>する作用]</big><br>
・バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の低下前(ベースライン)では、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(イラスト)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは等張です。<br>  
・バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の低下前では、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。<br>  
・図の①:最初に、バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の生成、内分泌、血中濃度が低下したとします。バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。これにより尿細管からの水分再吸収は減少します。<br>
・(動画の右上)最初に、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度が低下したとします。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。これにより尿細管からの水分再吸収は3列から2列に減少します。<br>
・図の③:塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿量)は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。
・(動画の右下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(水分が尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿)量は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。<br>
<br>
<br>
<big><u>バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)調節のまとめ</u></big> [[メディア:ADHControlSummary.mp4|動画]]<br>
<big><u>バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)調節のまとめ</u></big> [[メディア:ADHControlSummary.mp4|動画]]<br>
<br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/発汗に対する調節 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の<u>発汗</u>に対する調節]</big><br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/発汗に対する調節 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の<u>発汗</u>に対する調節]</big><br>
・発汗前(ベースライン)では、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(イラスト)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは等張です。<br>
・発汗する前、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。<br>
・図の①:発汗により水分が血漿から出るため、血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。負のフィードバックによる調節が必要です。脱水による水分の動きは、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収と<font color="#00f">逆の方向</font>です。<br>
・(動画の左上)発汗により水分が血漿から出るため、血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。発汗での水分の動きと、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは<font color="#00f">逆の方向</font>です。<br>
・発汗での水分の(血漿から出る)動きと(バソプレッシン、抗利尿ホルモン
・(動画の左中)発汗での水分の(<u>血漿から出る</u>)動きとバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加する水チャンネルを通って、水分が<u>血漿へ入)る</u>水分再吸収での動きとは<font color="#00f">逆の方向</font>なので、負のフィードバックはバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度を<font color="#ff0000">亢進</font>させます。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。水チャンネルが増加したので、尿細管からの水分再吸収は3列から4列(図)に増加します。<br>
ADHによって増加する水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収とは<font color="#00f">逆の方向</font>なので、負のフィードバックはバソプレッシン(抗利尿ホルモン
・(動画の左下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。発汗により上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧は(発汗する前の浸透圧、すなわち等張へ向けて)低下します。要するに、最初の変化(血漿浸透圧の上昇)は小さくなります(赤い上向きの白抜き矢印が消えます)。再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿)量は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。<br>
ADHの生成・内分泌・血中濃度)を<font color="#ff0000">亢進</font>させます。バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。図の②-3:水チャンネルが増加したので、尿細管からの水分再吸収は3列から4列(イラスト)に増加します。<br>
・図の③:塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。発汗により上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧は、発汗前の(ベースラインの)浸透圧(等張)へ向けて低下します。<br>
再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿量)は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。<br>
 
<br>
<br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/飲水に対する調節 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の<u>飲水</u>に対する調節]</big><br>
<big>[http://life-science-edu.net/wiki/内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/飲水に対する調節 バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の<u>飲水</u>に対する調節]</big><br>
・飲水前(ベースライン)では、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(イラスト)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは等張です。
・飲水する前、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。<br>
・図の①:飲水により水分が血漿へ入るため、血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。負のフィードバックによる調節が必要です。飲水による水分の動きは、(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収と<font color="#ff0000">同じ方向</font>です。
・(動画の右上)飲水により水分が血漿へ入るため、血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。飲水での水分の動きと、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは<font color="#ff0000">同じ方向</font>です。<br>
・図の②-1:飲水での水分の(血漿へ入る)動きと(バソプレッシン、抗利尿ホルモン ADHによって増加している水チャンネルを通じて、水分が血漿へ入る)水分再吸収とは<font color="#ff0000">同じ方向</font>なので、負のフィードバックはバソプレッシン(抗利尿ホルモン ADHの生成・内分泌・血中濃度)を<font color="#00f">低下</font>させます。図の②-2:バソプレッシン(抗利尿ホルモン ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。図②-3:水チャンネルが減少したので、尿細管からの水分再吸収は3列から2列(イラスト)に減少します。
・(動画の右中)飲水での水分の(<u>血漿へ入る</u>)動きとバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加する水チャンネルを通って、水分が<u>血漿へ入)る</u>水分再吸収での動きとは<font color="#ff0000">同じ方向</font>なので、負のフィードバックはバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度を<font color="#00f">低下</font>させます。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。水チャンネルが減少したので、尿細管からの水分再吸収は3列から2列(図)に減少します。<br>
・図の③:塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。飲水により低下した(薄く、低張になった)血漿浸透圧は、飲水前の(ベースラインの)浸透圧(等張)へ向けて上昇します。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿量)は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。
・(動画の右下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。飲水により低下した(薄く、低張になった)血漿浸透圧は(飲水する前の浸透圧、すなわち等張へ向けて)上昇します。要するに、最初の変化(血漿浸透圧の低下)は小さくなります(青い下向きの白抜き矢印が消えます)。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿)量は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。
<p class="page-break" style="padding: 0px;"></p>
<p class="page-break" style="padding: 0px;"></p>
<!--
<!--
[[メディア:ADHcontrolSummaryNarated-2020.mp4|動画と音声での説明]]
[[メディア:ADHcontrolSummaryNarated-2020.mp4|動画と音声での説明]]
-->     
-->     
[[ファイル:ADHControlSummaryJpn.jpg|left|x1030px]]  
[[ファイル:ADHControlSummaryJpn.jpg|left|x1030px]]<br style="clear:both;" /
<br style="clear:both;" />  
<p class="page-break" style="padding: 0px;"></p>
{{QuizTitle}}
{{QuizTitle}}
<GIFT>
<GIFT>
//LEVEL:2
//LEVEL:3
//RAND  
//RAND  
{~=発汗~飲水}に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の生成・内分泌・血中濃度を亢進させる。これにより、尿細管の水チャンネルは{~=増加~減少}し、尿細管からの水分再吸収は{~=増加~減少}し、血漿浸透圧は(等張へ向けて){~上昇~=低下}する。  
{~=発汗~飲水}に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)を亢進させる。これにより、尿細管の水チャンネルは{~=増加~減少}し、尿細管からの水分再吸収は{~=増加~減少}し、血漿浸透圧は(等張へ向けて){~上昇~=低下}する。  


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
{~発汗~=飲水}に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の生成・内分泌・血中濃度を低下させる。これにより、尿細管の水チャンネルは{~増加~=減少}し、尿細管からの水分再吸収は{~増加~=減少}し、血漿浸透圧は(等張へ向けて){~=上昇~低下}する。
{~発汗~=飲水}に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)を低下させる。これにより、尿細管の水チャンネルは{~増加~=減少}し、尿細管からの水分再吸収は{~増加~=減少}し、血漿浸透圧は(等張へ向けて){~=上昇~低下}する。
</GIFT>
</GIFT>

2024年3月8日 (金) 18:34時点における最新版

バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)作用のまとめ 動画
バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が亢進する作用
・バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の亢進前では、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。
・(動画の左上)最初に、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度が亢進したとします。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。これにより尿細管からの水分再吸収は3列から4列に増加します。
・(動画の左下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(水分が尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿)量は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。

バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)が低下する作用
・バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の低下前では、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。
・(動画の右上)最初に、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度が低下したとします。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。これにより尿細管からの水分再吸収は3列から2列に減少します。
・(動画の右下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(水分が尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿)量は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。

バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)調節のまとめ 動画
バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の発汗に対する調節
・発汗する前、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。
・(動画の左上)発汗により水分が血漿から出るため、血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。発汗での水分の動きと、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは逆の方向です。
・(動画の左中)発汗での水分の(血漿から出る)動きとバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加する水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは逆の方向なので、負のフィードバックはバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度を亢進させます。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が増強し、水チャンネルは増加します。水チャンネルが増加したので、尿細管からの水分再吸収は3列から4列(図)に増加します。
・(動画の左下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿へ入ります。発汗により上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧は(発汗する前の浸透圧、すなわち等張へ向けて)低下します。要するに、最初の変化(血漿浸透圧の上昇)は小さくなります(赤い上向きの白抜き矢印が消えます)。再吸収で(塩分3列、水分4列の)薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分(尿)量は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。

バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の飲水に対する調節
・飲水する前、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)のある量の生成、内分泌、血中濃度によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(図)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは正常(等張)です。
・(動画の右上)飲水により水分が血漿へ入るため、血漿浸透圧が低下し(薄く、低張になり)ます。飲水での水分の動きと、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加している水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは同じ方向です。
・(動画の右中)飲水での水分の(血漿へ入る)動きとバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)によ(り増加する水チャンネルを通って、水分が血漿へ入)る水分再吸収での動きとは同じ方向なので、負のフィードバックはバソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の生成、内分泌、血中濃度を低下させます。バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)の水チャンネル増加作用が減弱し、水チャンネルは減少します。水チャンネルが減少したので、尿細管からの水分再吸収は3列から2列(図)に減少します。
・(動画の右下)塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。飲水により低下した(薄く、低張になった)血漿浸透圧は(飲水する前の浸透圧、すなわち等張へ向けて)上昇します。要するに、最初の変化(血漿浸透圧の低下)は小さくなります(青い下向きの白抜き矢印が消えます)。再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿)量は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。

     

ADHControlSummaryJpn.jpg


Challenge Quiz

1.

発汗 飲水 に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)を亢進させる。これにより、尿細管の水チャンネルは 増加 減少 し、尿細管からの水分再吸収は 増加 減少 し、血漿浸透圧は(等張へ向けて) 上昇 低下 する。

2.

発汗 飲水 に対して負のフィードバックは、バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)を低下させる。これにより、尿細管の水チャンネルは 増加 減少 し、尿細管からの水分再吸収は 増加 減少 し、血漿浸透圧は(等張へ向けて) 上昇 低下 する。