「養護教諭/皮膚爪/視診②:爪の視診」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「両手の爪を同時に視診し、左右を比較します。<br> 爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるよ...」)
 
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
9行目: 9行目:
'''★1ばち状指'''<br>
'''★1ばち状指'''<br>
末梢組織の慢性的な酸素不足により、手指または足趾の末梢組織が腫大し、指先が太鼓のばちのようにふくれた状態。<br>
末梢組織の慢性的な酸素不足により、手指または足趾の末梢組織が腫大し、指先が太鼓のばちのようにふくれた状態。<br>
爪の湾曲(爪の角度が180°以上)がみられる。<br><br>
爪の湾曲(爪の角度が180度以上)がみられる。<br><br>


'''【ばち状指の観察方法】'''<br>
'''【ばち状指の観察方法】'''<br>
15行目: 15行目:
その間にできた隙間の形状を目の高さで確認します。<br>
その間にできた隙間の形状を目の高さで確認します。<br>
正常ではひし形の隙間ができますが、ばち状指ではできません。<br>
正常ではひし形の隙間ができますが、ばち状指ではできません。<br>
また、爪の角度は、正常では160°程度ですが、ばち状指では180°以上となります。<br>
また、爪の角度は、正常では160度程度ですが、ばち状指では180度以上となります。<br>
[[ファイル:図-皮膚爪-視診2-爪の隙間.jpg|300px|left]]  
[[ファイル:図-皮膚爪-視診2-爪の隙間.jpg|300px|left]]  


30行目: 30行目:


//RAND
//RAND
{○~=✕}
爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるようにする。{=○~✕}


//RAND
//RAND
{○~=✕}
スプーン状爪がみられる場合、原因として慢性呼吸不全や先天性心疾患が考えられる。{○~=✕}


//RAND
//RAND
{=○~✕}
ばち状指がみられる場合、原因として重症貧血が考えられる。{○~=✕}


</GIFT>
</GIFT>

2020年6月15日 (月) 04:35時点における最新版

両手の爪を同時に視診し、左右を比較します。
爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるようにしましょう。

【アセスメント項目】

表-皮膚爪-視診2-爪のアセスメント事項.jpg



★1ばち状指
末梢組織の慢性的な酸素不足により、手指または足趾の末梢組織が腫大し、指先が太鼓のばちのようにふくれた状態。
爪の湾曲(爪の角度が180度以上)がみられる。

【ばち状指の観察方法】
左右の示指の第1関節部をつけ、爪の先端を合わせてもらいます。
その間にできた隙間の形状を目の高さで確認します。
正常ではひし形の隙間ができますが、ばち状指ではできません。
また、爪の角度は、正常では160度程度ですが、ばち状指では180度以上となります。

図-皮膚爪-視診2-爪の隙間.jpg



図-皮膚爪-視診2-爪の角度.jpg




Challenge Quiz

1.

爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるようにする。

2.

スプーン状爪がみられる場合、原因として慢性呼吸不全や先天性心疾患が考えられる。

3.

ばち状指がみられる場合、原因として重症貧血が考えられる。