「養護教諭/顔/視診・触診:顔・顎関節」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の9版が非表示)
1行目: 1行目:
'''《顔のアセスメント》'''<br>
'''<p style="background-color:skyblue;"> 顔</p>'''<br>
以下の項目を確認しましょう。
顔貌・表情には、身体の活力、疼痛の有無や程度、不快な気分など、全身状態、精神状態が反映していることが多いので、注意して観察しましょう。<br>
[[ファイル:表-頭頸部--顔のアセスメント.jpeg|300px|left]]  
 
'''【アセスメント項目】'''<br>
[[ファイル:表--視診・触診-顔の観察.jpg|300px|left]]  


<br style="clear:both;" />
<br style="clear:both;" />


[[メディア:004表情・顔色の視診.mp4|↑【動画】表情・顔色の視診]]:動画と音声での説明<br>
'''◆その他、疾患に特有な顔貌もあります。'''<br>
[[メディア:005顔の形状・疾患に特有の顔貌.mp4|↑【動画】顔の形状・疾患に特有の顔貌]]:動画と音声での説明<br>
(例)パーキンソン病による仮面様顔貌(顔面筋の緊張増加により表情が乏しくなり視線も固定した状態)など<br><br>
[[メディア:006顔の痙攣・不随意の動き.mp4|↑【動画】顔の痙攣・不随意の動き]]:動画と音声での説明<br>
'''★1ムーンフェイス(満月様顔貌)'''<br>
[[メディア:007顔の痛み.mp4|↑【動画】顔の痛み]]:動画と音声での説明
顔に脂肪が沈着して満月のように丸くなった状態のこと。<br>
ステロイドホルモンの一種であるコルチゾールの過剰分泌、もしくはステロイド剤の投与によって引き起こされることがある。<br>
コルチゾールの過剰分泌は、クッシング症候群という病気の代表的な症状であることから、クッシング様顔貌ともいわれる。<br><br>
 
[[メディア:004表情・顔色の視診.mp4|【動画】表情・顔色の視診]]↑【動画】表情・顔色の視診<br>
[[メディア:005顔の形状・疾患に特有の顔貌.mp4|【動画】顔の形状・疾患に特有の顔貌]]↑【動画】顔の形状・疾患に特有の顔貌<br>
[[メディア:006顔の痙攣・不随意の動き.mp4|【動画】顔の痙攣・不随意の動き]]↑【動画】顔の痙攣・不随意の動き<br>
[[メディア:007顔の痛み.mp4|【動画】顔の痛み]]↑【動画】顔の痛み


<br style="clear:both;" />
<br style="clear:both;" />


'''◆疾患に特有な顔貌'''<br>
'''<p style="background-color:skyblue;"> 顎関節</p>'''<br>
'''(例)'''<br>
子供の左右の側頭下顎関節に養護教諭の指3本で触れて、口を大きく開閉させ、以下の項目を確認しましょう。<br>
'''・仮面様顔貌'''<br>
顔面筋の緊張増加により表情が乏しくなり視線も固定した状態。パーキンソン病による。<br>
'''・ムーンフェイス(満月様顔貌)'''<br>
顔に脂肪が沈着して満月のように丸くなった状態のことである。<br>
原因は、ステロイドホルモンの一種であるコルチゾールの過剰分泌、もしくはステロイド剤の過剰投与によって引き起こされる。<br>
コルチゾールの過剰分泌は、クッシング症候群という病気の代表的な症状であることから、クッシング様顔貌ともいわれる。<br><br>
 


'''《顎関節のアセスメント》'''<br>
'''【アセスメント項目】'''<br>
以下の項目を確認しましょう。
[[ファイル:表--視診・触診-顎関節の観察.jpg|300px|left]]  
[[ファイル:表-頭頸部--顎関節のアセスメント.jpeg|300px|left]]  


<br style="clear:both;" />
<br style="clear:both;" />


摩擦音は耳の前あたりで「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音がする。<br>
摩擦音は耳の前あたりで「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音がします。<br>
症状が音だけの場合は顎関節症予備軍であり、治療は必要ないことが多い。<br>
症状が音だけの場合は顎関節症予備軍であり、治療は必要ないことが多いです。<br>


[[メディア:008顎関節の視診・触診.mp4|↑【動画】顎関節の視診・触診]]:動画と音声での説明
[[メディア:008顎関節の視診・触診.mp4|【動画】顎関節の視診・触診]]↑【動画】顎関節の視診・触診


<br style="clear:both;" /><br>
<br style="clear:both;" /><br>
39行目: 40行目:


//RAND
//RAND
頭蓋の視診・触診では、{=外傷~フケ~色~=圧痛}について確認する。
反復性の顔の痙攣・不随意の動きがある場合には、原因として次が考えられる。{眼精疲労・睡眠不足~=チック・てんかんの部分発作}


//RAND
//RAND
頭皮の色が、透明に近い白色の場合、正常範囲である。{=○~✕}  
顎関節および周辺の頬やこめかみの痛みがある場合には、原因として顎関節症が考えられる。{=○~✕}  


//RAND
//RAND
頭髪の脱毛数が、100本/日の場合、正常範囲である。{○~=✕}
口に縦に指が2本入る場合は、開口の程度は正常である。{○~=✕}


</GIFT>
</GIFT>

2020年2月29日 (土) 17:38時点における最新版

 顔


顔貌・表情には、身体の活力、疼痛の有無や程度、不快な気分など、全身状態、精神状態が反映していることが多いので、注意して観察しましょう。

【アセスメント項目】

表-顔-視診・触診-顔の観察.jpg


◆その他、疾患に特有な顔貌もあります。
(例)パーキンソン病による仮面様顔貌(顔面筋の緊張増加により表情が乏しくなり視線も固定した状態)など

★1ムーンフェイス(満月様顔貌)
顔に脂肪が沈着して満月のように丸くなった状態のこと。
ステロイドホルモンの一種であるコルチゾールの過剰分泌、もしくはステロイド剤の投与によって引き起こされることがある。
コルチゾールの過剰分泌は、クッシング症候群という病気の代表的な症状であることから、クッシング様顔貌ともいわれる。

【動画】表情・顔色の視診↑【動画】表情・顔色の視診
【動画】顔の形状・疾患に特有の顔貌↑【動画】顔の形状・疾患に特有の顔貌
【動画】顔の痙攣・不随意の動き↑【動画】顔の痙攣・不随意の動き
【動画】顔の痛み↑【動画】顔の痛み


 顎関節


子供の左右の側頭下顎関節に養護教諭の指3本で触れて、口を大きく開閉させ、以下の項目を確認しましょう。

【アセスメント項目】

表-顔-視診・触診-顎関節の観察.jpg


摩擦音は耳の前あたりで「カクカク」「ジャリジャリ」「ミシミシ」といった音がします。
症状が音だけの場合は顎関節症予備軍であり、治療は必要ないことが多いです。

【動画】顎関節の視診・触診↑【動画】顎関節の視診・触診



Challenge Quiz

1.

反復性の顔の痙攣・不随意の動きがある場合には、原因として次が考えられる。 眼精疲労・睡眠不足 チック・てんかんの部分発作

2.

顎関節および周辺の頬やこめかみの痛みがある場合には、原因として顎関節症が考えられる。

3.

口に縦に指が2本入る場合は、開口の程度は正常である。