「泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/病態生理学/糸球体腎炎」の版間の差分

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毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 ml流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mlも同様です。
毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 mL流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mLも同様です。


水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。
水分は約100 mLが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。


ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。[http://life-science-edu.net/wiki/泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/尿生成における主な2つの過程/たんぱく質 正常な腎臓ではたんぱく質はろ過されない]のですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。
ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。[http://life-science-edu.net/wiki/泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/尿生成における主な2つの過程/たんぱく質 正常な腎臓ではたんぱく質はろ過されない]のですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。
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大きいたんぱく質はろ過されずに通過します。
大きいたんぱく質はろ過されずに通過します。


糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。
糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mLの水のうち、約99 mLが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。


ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mlの水ならびに小さいたんぱく質は尿管へ流出します。    
ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mLの水ならびに小さいたんぱく質は尿管へ流出します。    
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{{QuizTitle}}
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<GIFT>
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尿タンパクが出現した患者では高タンパク血症が考えられる。{~正~=誤}  
尿たんぱくが出現した患者では高たんぱく血症が考えられる。{~正~=誤}  


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//RAND  
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尿タンパクが出現した患者では、{=糸球体~尿細管} の炎症が考えられる。  
尿たんぱくが出現した患者では、{=糸球体~尿細管} の炎症が考えられる。  


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糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のタンパク質は{=減少する~特に変動しない~増加する}
尿たんぱくが出現した患者では、{=糸球体~尿細管} の炎症が考えられる。
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が{=ろ過される~正常人と同様、ろ過されない}。  
糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は{=減少する~特に変動しない~増加する}。  


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(糸球体)腎炎患者において、小さいたんぱく質は尿細管で {~(糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない~=(糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない~(ろ過量の)わずかが再吸収される~(ろ過量の)約半分が再吸収される~(ろ過量の)大部分が再吸収される~(ろ過量の)全量が再吸収される}。
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糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は{=減少する~特に変動しない~増加する}。  
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が尿管を通って(尿中に){=流出する~正常人と同様、流出しない}。
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が{=ろ過される~正常人と同様、ろ過されない}。
 
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が{=ろ過される~正常人と同様、ろ過されない}。
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(糸球体)腎炎患者において、小さいたんぱく質(アルブミン)は尿細管で {~(糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない~=(糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない~(ろ過量の)わずかが再吸収される~(ろ過量の)約半分が再吸収される~(ろ過量の)大部分が再吸収される~(ろ過量の)全量が再吸収される}。


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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が{~再吸収される~=再吸収されない}。  
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が尿管を通って(尿中に){=流出する~正常人と同様、流出しない}。
 
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が尿管を通って(尿中に){=流出する~正常人と同様、流出しない}。
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が{~再吸収される~=再吸収されない}。
 
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が血中で、正常人と比べて{~増大する~あまり変わらない~=減少する}。
 
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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が{=ろ過される~正常人と同様、ろ過されない}。


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(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が血中で、正常人と比べて{~増大する~あまり変わらない~=減少する}。  
(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が{=ろ過される~正常人と同様、ろ過されない}。  
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</GIFT>
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2024年9月9日 (月) 14:07時点における最新版

動画と音声での説明

糸球体腎炎.jpg

毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 mL流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mLも同様です。

水分は約100 mLが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。

ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。正常な腎臓ではたんぱく質はろ過されないのですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。

大きいたんぱく質はろ過されずに通過します。

糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mLの水のうち、約99 mLが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。

ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mLの水ならびに小さいたんぱく質は尿管へ流出します。

Challenge Quiz

1.

尿たんぱくが出現した患者では高たんぱく血症が考えられる。

2.

尿たんぱくが出現した患者では、 糸球体 尿細管 の炎症が考えられる。

3.

尿たんぱくが出現した患者では、 糸球体 尿細管 の炎症が考えられる。

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4.

糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は 減少する 特に変動しない 増加する

5.

糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では、血中のたんぱく質は 減少する 特に変動しない 増加する

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6.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が ろ過される 正常人と同様、ろ過されない

7.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が ろ過される 正常人と同様、ろ過されない

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8.

(糸球体)腎炎患者において、小さいたんぱく質(アルブミン)は尿細管で  (糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない (糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない (ろ過量の)わずかが再吸収される (ろ過量の)約半分が再吸収される (ろ過量の)大部分が再吸収される (ろ過量の)全量が再吸収される

9.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が尿管を通って(尿中に) 流出する 正常人と同様、流出しない

10.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が尿管を通って(尿中に) 流出する 正常人と同様、流出しない

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11.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が 再吸収される 再吸収されない

12.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が血中で、正常人と比べて 増大する あまり変わらない 減少する

13.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が ろ過される 正常人と同様、ろ過されない

14.

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質(アルブミン)が ろ過される 正常人と同様、ろ過されない

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