「電解質と体液/病態/代謝性アシドーシスの分類」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
(同じ利用者による、間の9版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
anion gapが増加するか否かにより、代謝性アシドーシスが2つに分類されます。 | |||
anion | |||
<<血漿中のanion gapが増加する代謝性アシドーシス>> | |||
すなわち、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が血漿中に増大する病態です。「糸球体からろ過される不揮発性酸」は水素イオンを解離し、このため、(アルカリ性物質である)HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>(重炭酸イオン)が消費されます。また、Cl<sup>-</sup>が増大しないため、anion gap(Na<sup>+</sup> ―Cl<sup>-</sup> ―HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>)が増大するわけです。主なものとしては下記の3つがあります。いずれにおいてもH<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>←→H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>の平衡式は右に化学反応が進行(H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>→H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>)します。 | |||
<table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary=" | <table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary="血漿中のanion gapが増加する代謝性アシドーシス" border="1"> | ||
<tr><th>変化前</th><th>H<sup>+</sup></th><th>+</th><th>HCO<sub>3</sub><sup>-</sup></th><th>←→</th><th>H<sub>2</sub>O</th><th>+</th><th>CO<sub>2</sub></th></tr><tr> | |||
<th height="19">最初に起こる変化</th><td style="height: 19px">↑↑↑</td><td style="height: 19px"> </td><td style="height: 19px"> </td><td style="height: 19px"> </td><td style="height: 19px"> </td><td style="height: 19px"> </td><td style="height: 19px"> </td></tr><tr> | |||
<th height="11">平衡式の作用</th><td style="height: 11px" align="center">↓↓</td><td style="height: 11px"> </td><td style="height: 11px" align="center">↓↓</td><td align="right">→</td><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↑</td></tr><tr> | |||
<th>総和</th><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↓↓</td><td>←→</td><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↑</td></tr></table> | |||
尿毒症(腎不全) | 尿毒症(腎不全) | ||
17行目: | 20行目: | ||
腎不全では、腎小体における糸球体ろ過量が減少し、「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過量も減少、血漿中で増大します。赤い四葉のクローバが血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。 | |||
糖尿病性ケトアシドーシス | 糖尿病性ケトアシドーシス | ||
25行目: | 28行目: | ||
脂肪の無気的代謝が亢進してケトン体が増大します。赤い四葉のクローバの一部が血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。 | |||
乳酸性アシドーシス | 乳酸性アシドーシス | ||
33行目: | 36行目: | ||
糖の無気的代謝が亢進して乳酸が増大します。赤い四葉のクローバの一部が血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。 | |||
<<血漿中のanion gapが増加しない代謝性アシドーシス>> | |||
anion | anion gapが増加しない、すなわち、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しない代謝性アシドーシスであり、ふたつの病態が考えられます。 | ||
45行目: | 48行目: | ||
このとき、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しているわけではないので、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の喪失分、Cl<sup>-</sup>が増加します。そのため、anion gapは増加しません。高Cl<sup>-</sup>性代謝性アシドーシスとよばれることもあります。H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>←→H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>の平衡式は左に移動(H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>←H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>)するため、H<sup>+</sup>が増加し、代謝性アシドーシスになるわけです。 | |||
<table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary="HCO3-(重炭酸イオン)が喪失される病態" border="1"><tr | <table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary="HCO3-(重炭酸イオン)が喪失される病態" border="1"><tr> | ||
<th>変化前</th><th>H<sup>+</sup></th><th>+</th><th>HCO<sub>3</sub><sup>-</sup></th><th>←→</th><th>H<sub>2</sub>O</th><th>+</th><th>CO<sub>2</sub></th></tr><tr><th>最初に起こる変化</th><td> </td><td> </td><td>↓↓↓</td><td> </td><td> </td><td> </td><td> </td></tr><tr><th>平衡式の作用</th><td>↑↑</td><td> </td><td align="center">↑↑</td><td align="left">←</td><td align="center">↓</td><td></td><td align="center">↓</td></tr><tr> | |||
<th>総和</th><td>↑↑</td><td> </td><td align="center">↓</td><td>←→</td><td align="center">↓</td><td> </td><td align="center">↓</td></tr></table> | |||
主なものには下記の2つがあります。 | |||
59行目: | 65行目: | ||
大量に失われる電解質の中にHCO<sub>3</sub><sup>-</sup> | 大量に失われる電解質の中にHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が含まれています。そのために、血漿中のHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が減少し、重炭酸緩衝系の平衡がH<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>←H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>の方向に化学反応が進行し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。増大したH<sup>+</sup>の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。 | ||
68行目: | 74行目: | ||
HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> | HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の再吸収が障害されるため、血漿中のHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>が減少し、重炭酸緩衝系の平衡がH<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>←H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>の方向に化学反応が進行し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。増大したH<sup>+</sup>の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。 | ||
74行目: | 80行目: | ||
''' | '''尿細管における水素イオンの分泌が障害された場合、当然、代謝性アシドーシスとなります。この際、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>は消費されます。増大したH<sup>+</sup>の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。''' | ||
<table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary="水素イオン自体の排泄障害" border="1"><tr><th>変化前</th><th>H<sup>+</sup></th><th>+</th><th>HCO<sub>3</sub><sup>-</sup | <table class="table" cellspacing="0" cellpadding="2" summary="水素イオン自体の排泄障害" border="1"><tr> | ||
<th>変化前</th><th>H<sup>+</sup></th><th>+</th><th>HCO<sub>3</sub><sup>-</sup></th><th>←→</th><th>H<sub>2</sub>O</th><th>+</th><th>CO<sub>2</sub></th></tr><tr><th>最初に起こる変化</th><td>↑↑↑</td><td> </td><td> </td><td> </td><td> </td><td> </td><td> </td></tr><tr><th>平衡式の作用</th><td align="center">↓↓</td><td> </td><td align="center">↓↓</td><td align="right" align="right">→</td><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↑</td></tr><tr><th>総和</th><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↓↓</td><td>←→</td><td align="center">↑</td><td> </td><td align="center">↑</td></tr></table> | |||
''' | '''主なものには下記の2つがあります。''' | ||
'''低アルドステロン症''' | '''低アルドステロン症''' | ||
88行目: | 95行目: | ||
アルドステロンの不足により、尿細管におけるNa<sup>+</sup>ポンプが充分に機能せず、交換で排泄されるべき、H<sup>+</sup>が血漿中に増大します。 | |||
97行目: | 104行目: | ||
H<sup>+</sup> | H<sup>+</sup>の分泌が障害されるためです。 | ||
103行目: | 110行目: | ||
<GIFT> | <GIFT> | ||
::チャレンジクイズ:: | ::チャレンジクイズ:: | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
一般的な(糸球体の障害が主病態である)腎不全によるアシドーシスではanion | 一般的な(糸球体の障害が主病態である)腎不全によるアシドーシスではanion gapは増大{=する~しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
糖尿病によるケトアシドーシスではanion | 糖尿病によるケトアシドーシスではanion gapは増大{=する~しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
乳酸性アシドーシスではanion | 乳酸性アシドーシスではanion gapは増大{=する~しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
激しい下痢によるアシドーシスではanion | 激しい下痢によるアシドーシスではanion gapは増大{~する~=しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
低アルドステロン症によるアシドーシスではanion gapは増大{~する~=しない} | 低アルドステロン症によるアシドーシスではanion gapは増大{~する~=しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
糸球体の障害(一般的な腎不全) | 糸球体の障害(一般的な腎不全)が発生した場合、主として、{=「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過~「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の再吸収によるH<sup>+</sup>の排出~「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌} が障害される。この場合、{~呼吸性~=代謝性} {~アルカローシス~=アシドーシス} に陥る。また.anion gapは増大{=する~しない} 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>)は減少{=する~しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
尿細管障害の1型(遠位型) | 尿細管障害の1型(遠位型)が発生した場合、主として、{~「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過~「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の再吸収によるH<sup>+</sup>の排出~=「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌} が障害される。この場合、{~呼吸性~=代謝性} {~アルカローシス~=アシドーシス} に陥る。また、anion gapは増大{~する~=しない} 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>)は減少{=する~しない}。 | ||
//LEVEL:3 | //LEVEL:3 | ||
//RAND | //RAND | ||
尿細管障害の2型(近位型) | 尿細管障害の2型(近位型)が発生した場合、主として、{~「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過~=「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の再吸収によるH<sup>+</sup>の排出~「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌} が障害される。この場合、{~呼吸性~=代謝性} {~アルカローシス~=アシドーシス} に陥る。また、anion gapは増大{~する~=しない} 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>)は減少{=する~しない} 。 | ||
</GIFT> | </GIFT> |
2018年6月6日 (水) 14:38時点における最新版
anion gapが増加するか否かにより、代謝性アシドーシスが2つに分類されます。
<<血漿中のanion gapが増加する代謝性アシドーシス>>
すなわち、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が血漿中に増大する病態です。「糸球体からろ過される不揮発性酸」は水素イオンを解離し、このため、(アルカリ性物質である)HCO3-(重炭酸イオン)が消費されます。また、Cl-が増大しないため、anion gap(Na+ ―Cl- ―HCO3-)が増大するわけです。主なものとしては下記の3つがあります。いずれにおいてもH++HCO3-←→H2O+CO2の平衡式は右に化学反応が進行(H++HCO3-→H2O+CO2)します。
変化前 | H+ | + | HCO3- | ←→ | H2O | + | CO2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最初に起こる変化 | ↑↑↑ | ||||||
平衡式の作用 | ↓↓ | ↓↓ | → | ↑ | ↑ | ||
総和 | ↑ | ↓↓ | ←→ | ↑ | ↑ |
尿毒症(腎不全)
腎不全では、腎小体における糸球体ろ過量が減少し、「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過量も減少、血漿中で増大します。赤い四葉のクローバが血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。
糖尿病性ケトアシドーシス
脂肪の無気的代謝が亢進してケトン体が増大します。赤い四葉のクローバの一部が血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。
乳酸性アシドーシス
糖の無気的代謝が亢進して乳酸が増大します。赤い四葉のクローバの一部が血漿中で増大したことに注目。水素イオンが解離し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。
<<血漿中のanion gapが増加しない代謝性アシドーシス>>
anion gapが増加しない、すなわち、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しない代謝性アシドーシスであり、ふたつの病態が考えられます。
1.HCO3-(重炭酸イオン)が喪失される病態
このとき、「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しているわけではないので、HCO3-の喪失分、Cl-が増加します。そのため、anion gapは増加しません。高Cl-性代謝性アシドーシスとよばれることもあります。H++HCO3-←→H2O+CO2の平衡式は左に移動(H++HCO3-←H2O+CO2)するため、H+が増加し、代謝性アシドーシスになるわけです。
変化前 | H+ | + | HCO3- | ←→ | H2O | + | CO2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最初に起こる変化 | ↓↓↓ | ||||||
平衡式の作用 | ↑↑ | ↑↑ | ← | ↓ | ↓ | ||
総和 | ↑↑ | ↓ | ←→ | ↓ | ↓ |
主なものには下記の2つがあります。
下痢
大量に失われる電解質の中にHCO3-が含まれています。そのために、血漿中のHCO3-が減少し、重炭酸緩衝系の平衡がH++HCO3-←H2O+CO2の方向に化学反応が進行し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。増大したH+の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。
尿細管障害によるアシドーシス(renal tubular acidosis, RTA)の2型(近位型)
HCO3-の再吸収が障害されるため、血漿中のHCO3-が減少し、重炭酸緩衝系の平衡がH++HCO3-←H2O+CO2の方向に化学反応が進行し、アシドーシス(による酸血症)がもたらされます。増大したH+の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。
2.水素イオン自体の排泄障害
尿細管における水素イオンの分泌が障害された場合、当然、代謝性アシドーシスとなります。この際、HCO3-は消費されます。増大したH+の一部は「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合し、緩衝されます。ただし、「糸球体からろ過される不揮発性酸」に結合している水素(H)が増大しても「糸球体からろ過される不揮発性酸」(赤い四葉のクローバ)自体が増大するわけではないので、anion gapは増大しません。
変化前 | H+ | + | HCO3- | ←→ | H2O | + | CO2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最初に起こる変化 | ↑↑↑ | ||||||
平衡式の作用 | ↓↓ | ↓↓ | → | ↑ | ↑ | ||
総和 | ↑ | ↓↓ | ←→ | ↑ | ↑ |
主なものには下記の2つがあります。
低アルドステロン症
アルドステロンの不足により、尿細管におけるNa+ポンプが充分に機能せず、交換で排泄されるべき、H+が血漿中に増大します。
尿細管障害によるアシドーシス(renal tubular acidosis, RTA)の1型(遠位型)
H+の分泌が障害されるためです。
Challenge Quiz
一般的な(糸球体の障害が主病態である)腎不全によるアシドーシスではanion gapは増大 する しない 。
糖尿病によるケトアシドーシスではanion gapは増大 する しない 。
乳酸性アシドーシスではanion gapは増大 する しない 。
激しい下痢によるアシドーシスではanion gapは増大 する しない 。
低アルドステロン症によるアシドーシスではanion gapは増大 する しない 。
糸球体の障害(一般的な腎不全)が発生した場合、主として、 「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO3-の再吸収によるH+の排出 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌 が障害される。この場合、 呼吸性 代謝性 アルカローシス アシドーシス に陥る。また.anion gapは増大 する しない 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO3-)は減少 する しない 。
尿細管障害の1型(遠位型)が発生した場合、主として、 「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO3-の再吸収によるH+の排出 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌 が障害される。この場合、 呼吸性 代謝性 アルカローシス アシドーシス に陥る。また、anion gapは増大 する しない 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO3-)は減少 する しない 。
尿細管障害の2型(近位型)が発生した場合、主として、 「糸球体からろ過される不揮発性酸」のろ過 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その1、HCO3-の再吸収によるH+の排出 「尿細管から分泌される不揮発性酸」その2、水素イオンの分泌 が障害される。この場合、 呼吸性 代謝性 アルカローシス アシドーシス に陥る。また、anion gapは増大 する しない 。また、血漿中の重要なアルカリ性物質である重炭酸イオン( HCO3-)は減少 する しない 。