「呼吸周期 / 胸腔内圧」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
 
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の2版が非表示)
1行目: 1行目:
======胸壁と肺とは水で密着している。肺の内向きの弾性力のために、肺と胸壁との間の圧は陰圧である。======
{{Point|胸壁と肺とは水で密着している。肺の内向きの弾性力のために、肺と胸壁との間の圧は陰圧である。}}


[[メディア:06_pleural_pres.ppt|動画と音声での説明]] (MS powerpoint file,ブラウザーの「戻る」でこの画面に戻ります)


[[ファイル:00851.gif|alt=00851.gif|none|500px]]</div><div class="text"><table border="1" cellspacing="0"><tbody><tr><td align="left" style="width: 128px; height: 17px"><strong>肺気量</strong></td><td align="center" style="width: 85px">最小</td></tr><tr><td align="left" style="height: 17px"><strong>肺の内向き弾性力</strong></td><td align="center">最小</td></tr><tr><td align="left" style="height: 17px"><strong>胸腔内圧(陰圧)</strong></td><td align="center">最小</td></tr></tbody></table></div><div class="text"><div class="text">          (安静呼吸の1周期の間で)</div></div></div>
 
2枚のスライドガラスの間に水があり、上のスライドガラスに取っ手がついているとしましょう(以下の図)
 
[[ファイル:00851.gif|alt=00851.gif|none|400px]]
 
 
2枚を密着させてから上のスライドガラスの取っ手を持ち上げるだけで、下のスライドガラスも持ち上がります。
 
[[ファイル:00852.gif|alt=00852.gif|none|400px]]
 
 
水がなければ下のスライドガラスは持ち上がりません。
 
[[ファイル:00853.gif|alt=00853.gif|none|400px]]
 
 
当然、両スライドガラスの間は、スライドグラスの重さの分、陰圧になっています。
 
[[ファイル:00881.gif|alt=00881.gif|none|400px]]
 
 
胸壁と肺の関係はこれに似ています。下のスライドガラスが肺です。取っ手のついた上のスライドガラスが胸壁です。両者の間の(図示していない)水で両者は密着しているのです。肺は内向きの弾性力で縮小しようとしており(肺の中の輪ゴムが軽ーく引っ張られていることに注目!)、肺と胸壁との間の胸腔内圧は陰圧(先端が肺と胸壁との間にある青い圧力計が肺側で、開放されて大気圧を示す外側と比べて、上がっていることに注目!)で、肺を広げようとしているのです。
 
[[ファイル:00856.gif|alt=00856.gif|none|250px]]
 
 
<table border="1" cellspacing="0"><tr><td align="left" style="width: 128px; height: 17px"><strong>肺気量</strong></td><td align="center" style="width: 85px">最小</td></tr><tr><td align="left" style="height: 17px"><strong>肺の内向き弾性力</strong></td><td align="center">最小</td></tr><tr><td align="left" style="height: 17px"><strong>胸腔内圧(陰圧)</strong></td><td align="center">最小</td></tr></table>
 
(安静呼吸の1周期の間で)

2013年4月3日 (水) 19:08時点における最新版

POINT!

動画と音声での説明 (MS powerpoint file,ブラウザーの「戻る」でこの画面に戻ります)


2枚のスライドガラスの間に水があり、上のスライドガラスに取っ手がついているとしましょう(以下の図)

00851.gif


2枚を密着させてから上のスライドガラスの取っ手を持ち上げるだけで、下のスライドガラスも持ち上がります。

00852.gif


水がなければ下のスライドガラスは持ち上がりません。

00853.gif


当然、両スライドガラスの間は、スライドグラスの重さの分、陰圧になっています。

00881.gif


胸壁と肺の関係はこれに似ています。下のスライドガラスが肺です。取っ手のついた上のスライドガラスが胸壁です。両者の間の(図示していない)水で両者は密着しているのです。肺は内向きの弾性力で縮小しようとしており(肺の中の輪ゴムが軽ーく引っ張られていることに注目!)、肺と胸壁との間の胸腔内圧は陰圧(先端が肺と胸壁との間にある青い圧力計が肺側で、開放されて大気圧を示す外側と比べて、上がっていることに注目!)で、肺を広げようとしているのです。

00856.gif


肺気量最小
肺の内向き弾性力最小
胸腔内圧(陰圧)最小

(安静呼吸の1周期の間で)