「電解質と体液/pH調節の重要性/血漿のpHとCO2濃度」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
 
(同じ利用者による、間の10版が非表示)
1行目: 1行目:
[[Category:電解質と体液|デンカイシツトタイエキ]]
{{Point|血漿のpHとCO<sub>2</sub>濃度は、生体の機能を決定する重要な要因であるため、一定範囲に保たれている。}}
{{Point|血漿のpHとCO<sub>2</sub>濃度は、生体の機能を決定する重要な要因であるため、一定範囲に保たれている。}}
[[ファイル:00655.jpg|alt=00655.jpg|left|300px]]
[[メディア:pHandHeartFailure-Jpn.mp4|動画と音声での説明]]<br>
[[ファイル:00655.jpg|left|500px]]
図は、麻酔した犬における、左心室の拡張期の圧力が、血漿のpHによって受ける影響を示しています。左心室拡張期圧の増大は、うっ血性心不全を示唆します。血漿のpHが、薬物によりわずかでも正常範囲(7.35-7.45)からはずれると、酸性(pH 7.21)であれ、アルカリ性(pH 7.54)であれ、左心室拡張期圧は増大してしまいます。     
図は、麻酔した犬における、左心室の拡張期の圧力が、血漿のpHによって受ける影響を示しています。左心室拡張期圧の増大は、うっ血性心不全を示唆します。血漿のpHが、薬物によりわずかでも正常範囲(7.35-7.45)からはずれると、酸性(pH 7.21)であれ、アルカリ性(pH 7.54)であれ、左心室拡張期圧は増大してしまいます。     


11行目: 11行目:
{{QuizTitle}}
{{QuizTitle}}
<GIFT>
<GIFT>
::チャレンジクイズ::
//LEVEL:3
 
 
//LEVEL:2
//RAND  
//RAND  
血漿を正常範囲を超えてアルカリ性にすることは、健康増進になる。 {~正~=誤}  
血漿を正常範囲を超えてアルカリ性にすることは、健康増進になる。 {~正~=誤}
 
 


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
血漿pHの正常範囲は {~3.04-3.14~5.98-6.02~=7.35-7.45~8.10-8.24}である。
CO<sub>2</sub>は代謝産物であり、血中濃度は低いほど良い。 {~~=}  
 


//LEVEL:2
//RAND
うっ血性心不全のリスクは、{~=アシドーシス(による酸血症)~=アルカローシス(によるアルカリ血症)}により高まる。


//LEVEL:3
//LEVEL:1
//RAND  
//RAND  
CO<sub>2</sub>は代謝産物であり、血中濃度は低いほど良い。 {~~=}  
うっ血性心不全のリスクは、{~=アシドーシス(による酸血症)~=アルカローシス(によるアルカリ血症)}により高まる。
 
[[画像:00655.jpg|500px]]




35行目: 32行目:
//RAND  
//RAND  
動脈血CO<sub>2</sub>濃度の正常値は、約 40 mm Hgである。 {~=正~誤}  
動脈血CO<sub>2</sub>濃度の正常値は、約 40 mm Hgである。 {~=正~誤}  
</GIFT>
</GIFT>

2024年6月20日 (木) 21:52時点における最新版

POINT!

動画と音声での説明

00655.jpg

図は、麻酔した犬における、左心室の拡張期の圧力が、血漿のpHによって受ける影響を示しています。左心室拡張期圧の増大は、うっ血性心不全を示唆します。血漿のpHが、薬物によりわずかでも正常範囲(7.35-7.45)からはずれると、酸性(pH 7.21)であれ、アルカリ性(pH 7.54)であれ、左心室拡張期圧は増大してしまいます。

pHを一定範囲内に保つシステム、酸・塩基平衡の重要性が示唆されます。
同様に、CO2濃度も、一定範囲内に保たれていなければなりません。高CO2血症(麻酔作用)も、低CO2血症(脳血管攣縮による脳虚血)も同様に有害です。動脈血の正常CO2濃度は、40 +/- 1 mm Hgです。

H+もCO2も細胞活動の結果、生成されます(前述)。

Challenge Quiz

1.

血漿を正常範囲を超えてアルカリ性にすることは、健康増進になる。 

2.

CO2は代謝産物であり、血中濃度は低いほど良い。 

3.

うっ血性心不全のリスクは、 アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) により高まる。

4.

うっ血性心不全のリスクは、 アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) により高まる。

/wiki/images/thumb/7/72/00655.jpg/500px-00655.jpg
5.

動脈血CO2濃度の正常値は、約 40 mm Hgである。