「電解質と体液/代償作用/データの読み方/代謝性アルカローシスにおける第3歩」の版間の差分
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していることが期待される。この範囲よりCO<sub>2</sub>が増大していれば、肺機能が低下する病態が、CO<sub>2</sub>が低下していれば、肺機能が亢進する病態の合併を疑う。}} | していることが期待される。この範囲よりCO<sub>2</sub>が増大していれば、肺機能が低下する病態が、CO<sub>2</sub>が低下していれば、肺機能が亢進する病態の合併を疑う。}} | ||
第5章で述べたように、代謝性アルカローシスの際、H<sup>+</sup>の減少とCO<sub>2</sub>の減少の両者の刺激低下のため、肺機能(換気)は大きく減少し、CO<sub>2</sub>は大きく増大します。 | 第5章で述べたように、代謝性アルカローシスの際、H<sup>+</sup>の減少とCO<sub>2</sub>の減少の両者の刺激低下のため、肺機能(換気)は大きく減少し、CO<sub>2</sub>は大きく増大します。 | ||
<strong> HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0) | <strong> HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0) | ||
=CO<sub>2</sub>の(正常値=40 mmHgからの)増大量</strong> | =CO<sub>2</sub>の(正常値=40 mmHgからの)増大量</strong> | ||
と経験的に言われている。CO<sub>2</sub>の増大量が上式の予想値を超える場合、単純な代謝性アルカローシスに加え、CO<sub>2</sub>を増減させる別の病態が示唆されます。 | と経験的に言われている。CO<sub>2</sub>の増大量が上式の予想値を超える場合、単純な代謝性アルカローシスに加え、CO<sub>2</sub>を増減させる別の病態が示唆されます。 | ||
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pH, 7.50 ; HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>, 30 mEq/L ; CO<sub>2</sub>, 52 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は {~呼吸性~=代謝性} {~アシドーシス~=アルカローシス}である。さらに、肺機能が {~亢進する病態が合併している~異常をきたしていると思わせるデータはない~=低下する病態が合併している}。 | |||
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pH, 7.50 ; HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>, 30 mEq/L ; CO<sub>2</sub>, 52 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は {~呼吸性~=代謝性} {~アシドーシス~=アルカローシス}である。さらに、肺機能が {~亢進する病態が合併している~異常をきたしていると思わせるデータはない~=低下する病態が合併している}。 | |||
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2024年6月20日 (木) 11:41時点における最新版
代謝性アルカローシスでは、
CO2はHCO3-の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0)増大 していることが期待される。この範囲よりCO2が増大していれば、肺機能が低下する病態が、CO2が低下していれば、肺機能が亢進する病態の合併を疑う。 |
第5章で述べたように、代謝性アルカローシスの際、H+の減少とCO2の減少の両者の刺激低下のため、肺機能(換気)は大きく減少し、CO2は大きく増大します。
HCO3-の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0)
=CO2の(正常値=40 mmHgからの)増大量
と経験的に言われている。CO2の増大量が上式の予想値を超える場合、単純な代謝性アルカローシスに加え、CO2を増減させる別の病態が示唆されます。
Challenge Quiz
pH, 7.50 ; HCO3-, 30 mEq/L ; CO2, 52 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
pH, 7.50 ; HCO3-, 30 mEq/L ; CO2, 52 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
pH, 7.48 ; HCO3-, 32 mEq/L ; CO2, 46 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
pH, 7.48 ; HCO3-, 32 mEq/L ; CO2, 46 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
pH, 7.52 ; HCO3-, 34.0 mEq/L ; CO2, 42 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
pH, 7.52 ; HCO3-, 34.0 mEq/L ; CO2, 42 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。