「泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/尿生成における主な2つの過程/ろ過に作用する要因」の版間の差分

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-[[ファイル:FiltrationFactors.jpg|671px]]<br>
+[[ファイル:FiltrationFactors.jpg|left|450px]]糸球体血管内からボーマン嚢内へ水分がろ過されます。ろ過に作用する要因は以下のようになっています。<br>
+糸球体の血管は、入口も出口も細動脈なので血管内の圧（血圧）は高く、これは当然ろ過を促進する方向、糸球体血管内→ボーマン嚢内の方向に作用します。<br>
+水分はろ過されますが血漿タンパク質はろ過されず、糸球体血管内に残ります。血管内のタンパク質は、血管外（ボーマン嚢内）の水分を血管内に引き込む力である「膠質浸透圧」を持っています。この強さは25 mm Hg位であり、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向（ろ過を阻止する方向）に作用します。<br>
+ボーマン嚢内にも圧があり、尿細管へ水分を流出させる役目がありますが、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向（ろ過を阻止する方向）にも作用します。強さは10 mm Hg位です。<br>
+糸球体血管内→ボーマン嚢内の方向を「＋」、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向を「－」とすると、正味の圧、「有効ろ過圧」は<br>
+（＋45 mm Hg）+（－25 mm Hg）+（－10 mm Hg）=＋10 mm Hg<br>
+となります。合計が＋ですので、血圧は膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧に逆らって水分をろ過することができています。
+<br style="clear:both;" />
 [[ファイル:FiltrationFactorsTable.jpg|671px]]<br>
+<br style="clear:both;" />
+{{QuizTitle}}
+<GIFT>
+//LEVEL:3
+//RAND
+糸球体血管内の血圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。{=正~誤}
+//LEVEL:3
+//RAND
+糸球体血管内の膠質浸透圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。{正~=誤}
+//LEVEL:3
+//RAND
+ボーマン嚢内の圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。{正~=誤}
+//LEVEL:3
+//RAND
+糸球体血管内の血圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。{正~=誤}
+//LEVEL:3
+//RAND
+糸球体血管内の膠質浸透圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。{=正~誤}
+//LEVEL:3
+//RAND
+ボーマン嚢内の圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。{=正~誤}
+//LEVEL:2
+//RAND
+糸球体血管内の血圧は{=糸球体血管内からボーマン嚢内~ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
+//LEVEL:1
+//RAND
+糸球体血管内の血圧は{=糸球体血管内からボーマン嚢内~ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
+[[画像:FiltrationFactors.jpg|left|450px]]
+//LEVEL:2
+//RAND
+糸球体血管内の膠質浸透圧は{糸球体血管内からボーマン嚢内~=ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
+//LEVEL:1
+//RAND
+糸球体血管内の膠質浸透圧は{糸球体血管内からボーマン嚢内~=ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
+[[画像:FiltrationFactors.jpg|left|450px]]
+//LEVEL:2
+//RAND
+ボーマン嚢内の圧は{糸球体血管内からボーマン嚢内~=ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
-糸球体からボーマン嚢へ血液がろ過されます。
+//LEVEL:1
+//RAND
+ボーマン嚢内の圧は{糸球体血管内からボーマン嚢内~=ボーマン嚢内から糸球体血管内}の方向に水分を移動させる作用がある。
+[[画像:FiltrationFactors.jpg|left|450px]]
-この力の要因は以下のようになっています。<br>
+//LEVEL:3
-糸球体血管内の血圧が+45mmHg<br>
+//RAND
-（作用の方向が糸球体からボーマン嚢たから符号は+）<br>
+{=糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}、{糸球体血管内の血圧~=糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}、{糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~=ボーマン嚢内の圧}の順に圧が小さくなる。
-糸球体血管内の膠質浸透圧が－25mmHg<br>
-（作用の方向がボーマン嚢から糸球体だから符号は－）<br>
-ボーマン嚢内の内圧が－10mmHg<br>
-（作用の方向がボーマン嚢から糸球体だから符号は－）<br>
-以上を足し算すると
+//LEVEL:2
-［（+45mmHg）+（－25mmHg）+（－10mmHg）］=+10mmHg
+//RAND
-となります。
+{糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~=ボーマン嚢内の圧}、{糸球体血管内の血圧~=糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}、{=糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}の順に圧が大きくなる。
-したがって、糸球体からボーマン嚢へ+10mmHgで血液がろ過されます。
+//LEVEL:1
+//RAND
+{糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~=ボーマン嚢内の圧}、{糸球体血管内の血圧~=糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}、{=糸球体血管内の血圧~糸球体血管内の膠質浸透圧~ボーマン嚢内の圧}の順に圧が大きくなる。
+[[画像:FiltrationFactors.jpg|left|450px]]
+</GIFT>

2024年3月22日 (金) 09:51時点における最新版

糸球体血管内からボーマン嚢内へ水分がろ過されます。ろ過に作用する要因は以下のようになっています。

糸球体の血管は、入口も出口も細動脈なので血管内の圧（血圧）は高く、これは当然ろ過を促進する方向、糸球体血管内→ボーマン嚢内の方向に作用します。

水分はろ過されますが血漿タンパク質はろ過されず、糸球体血管内に残ります。血管内のタンパク質は、血管外（ボーマン嚢内）の水分を血管内に引き込む力である「膠質浸透圧」を持っています。この強さは25 mm Hg位であり、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向（ろ過を阻止する方向）に作用します。

ボーマン嚢内にも圧があり、尿細管へ水分を流出させる役目がありますが、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向（ろ過を阻止する方向）にも作用します。強さは10 mm Hg位です。

糸球体血管内→ボーマン嚢内の方向を「＋」、糸球体血管内←ボーマン嚢内の方向を「－」とすると、正味の圧、「有効ろ過圧」は
（＋45 mm Hg）+（－25 mm Hg）+（－10 mm Hg）=＋10 mm Hg
となります。合計が＋ですので、血圧は膠質浸透圧、ボーマン嚢内圧に逆らって水分をろ過することができています。

Challenge Quiz

糸球体血管内の血圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

糸球体血管内の膠質浸透圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

ボーマン嚢内の圧は、糸球体血管内からボーマン嚢内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

糸球体血管内の血圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

糸球体血管内の膠質浸透圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

ボーマン嚢内の圧は、ボーマン嚢内から糸球体血管内の方向に水分を移動させる作用がある。正誤正解!

糸球体血管内の血圧は糸球体血管内からボーマン嚢内ボーマン嚢内から糸球体血管内正解!の方向に水分を移動させる作用がある。

/wiki/images/thumb/d/df/FiltrationFactors.jpg/450px-FiltrationFactors.jpg

糸球体血管内の膠質浸透圧は糸球体血管内からボーマン嚢内ボーマン嚢内から糸球体血管内正解!の方向に水分を移動させる作用がある。

10.

糸球体血管内の膠質浸透圧は糸球体血管内からボーマン嚢内ボーマン嚢内から糸球体血管内正解!の方向に水分を移動させる作用がある。

11.

ボーマン嚢内の圧は糸球体血管内からボーマン嚢内ボーマン嚢内から糸球体血管内正解!の方向に水分を移動させる作用がある。

12.

ボーマン嚢内の圧は糸球体血管内からボーマン嚢内ボーマン嚢内から糸球体血管内正解!の方向に水分を移動させる作用がある。

13.

糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!、糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!、糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!の順に圧が小さくなる。

14.

糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!、糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!、糸球体血管内の血圧糸球体血管内の膠質浸透圧ボーマン嚢内の圧正解!の順に圧が大きくなる。

15.

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