「呼吸/呼吸調節/中枢神経/大脳皮質/睡眠時」の版間の差分
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随意的呼吸、(行動、情動、感情などによる)呼吸筋の非呼吸性活動があるため、覚醒時、呼吸リズムの安定度は低いのです。睡眠によりこれらの作用は弱くなります。そのため、延髄のrhythm generatorの働きが前面にでてリズムが安定した呼吸になります。<br> | |||
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睡眠が吻側腹外側延髄 rostral ventral lateral medulla (RVLM)を含む脳幹の機能も強く抑制します。そのため、(大脳からの抑制がなくなり、活性化される作用が少しはありますが)脳幹機能は低下し、換気量(6.5→5.8L/min*)などのように低下します。これは、代謝の低下を上回る低下であり、(血中CO<sub>2</sub>を反映する)終末呼気CO<sub>2</sub>は、覚醒時に比べると39.1→42.5 Torr(*)のように上昇します。<br> | 睡眠が吻側腹外側延髄 rostral ventral lateral medulla (RVLM)を含む脳幹の機能も強く抑制します。そのため、(大脳からの抑制がなくなり、活性化される作用が少しはありますが)脳幹機能は低下し、換気量(6.5→5.8L/min*)などのように低下します。これは、代謝の低下を上回る低下であり、(血中CO<sub>2</sub>を反映する)終末呼気CO<sub>2</sub>は、覚醒時に比べると39.1→42.5 Torr(*)のように上昇します。<br> |
2023年6月28日 (水) 08:27時点における版
随意的呼吸、(行動、情動、感情などによる)呼吸筋の非呼吸性活動があるため、覚醒時、呼吸リズムの安定度は低いのです。睡眠によりこれらの作用は弱くなります。そのため、延髄のrhythm generatorの働きが前面にでてリズムが安定した呼吸になります。
睡眠が吻側腹外側延髄 rostral ventral lateral medulla (RVLM)を含む脳幹の機能も強く抑制します。そのため、(大脳からの抑制がなくなり、活性化される作用が少しはありますが)脳幹機能は低下し、換気量(6.5→5.8L/min*)などのように低下します。これは、代謝の低下を上回る低下であり、(血中CO2を反映する)終末呼気CO2は、覚醒時に比べると39.1→42.5 Torr(*)のように上昇します。
(*データはJ Appl Physiol 1981 50(4):724-30より引用)
Challenge Quiz
1.
睡眠時、呼吸リズムは 不安定 安定 になる。
2.
睡眠時、呼吸リズムは主に 大脳皮質 延髄 で形成されている。
3.
睡眠時、換気量、二酸化炭素応答など脳幹の呼吸中枢機能は 亢進 抑制 される。