「細胞/膜/膜輸送/拡散」の版間の差分

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{{Point|拡散とは、高濃度領域から低濃度領域へ溶質(粒子)が受動的に移動し、濃度差を小さくする受動的な(ATPを使わない)移動である。}}
{{Point|拡散とは、高濃度領域から低濃度領域へ溶質(粒子)が受動的に移動し、濃度差を小さくする受動的な(ATPを使わない)移動である。}}
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ここ以降の説明では、溶液における物質の移動を説明します。塩水における塩を「溶質(粒子)」、水を「溶媒(水)」とします。<br>
ここ以降の説明では、溶液における物質の移動を説明します。塩水における塩を「溶質(粒子)」、水を「溶媒(水)」とします。<br>
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2023年1月5日 (木) 11:29時点における版

POINT!

ここ以降の説明では、溶液における物質の移動を説明します。塩水における塩を「溶質(粒子)」、水を「溶媒(水)」とします。

<膜のない拡散
DiffusionNoMembraneBefore.jpg
黄色い粒子は中央で高濃度で、周辺で低濃度です。
<膜のない拡散
DiffusionNoMembraneAfter.jpg
徐々に粒子は広がります。すなわち、溶質(水溶液に溶けているもの、粒子)が、高濃度の領域(中央)から低濃度の領域(周辺)へ移動します。この動きにより、粒子は全体に広がり、均一になります。このとき、溶媒(水)は基本、移動しません。このような溶質(粒子)の高濃度領域から低濃度領域への動きを「拡散」といいます。拡散により、濃度差が小さくなるわけです。
<粒子の通れる膜のある拡散DiffusionWithPermeableMembraneBefore.jpg
中央の高濃度領域と周辺の低濃度領域との間に膜があったとしましょう。黄色い粒子を通す膜です。
<粒子の通れる膜のある拡散DiffusionWithPermeableMembraneAfter.jpg
この膜が、その溶質(粒子)の動きを阻止しないのですから、膜がない場合と同様に拡散が生じ、濃度差はなくなります。

拡散は、生体内では肺においてみとめられます。肺胞内は酸素が多いですが、毛細血管の肺動脈側では逆に少ないです。そのため、酸素は拡散により、肺胞内から毛細血管内へ受動的に移動します。二酸化炭素は逆方向(毛細血管→肺胞)の拡散により、肺胞内へ排出されます。生体内における拡散はATPなどの高エネルギー物質を使わない、受動的な過程です。

Challenge Quiz

1.

肺胞における酸素、二酸化炭素の移動(ガス交換)は、 ろ過 拡散 能動輸送 浸透 による。

2.

拡散は、 高エネルギー物質、ATPを使った能動的な 高エネルギー物質、ATPを使わない受動的な 過程である。

3.

拡散により、 溶質(粒子) 溶媒 が溶液の  低濃度の領域から高濃度の領域へ 高濃度の領域から低濃度の領域へ 移動する。

4.

ある溶質が、拡散により輸送された。これにより、輸送される前の領域の濃度と輸送された後の領域の濃度差は  大きく 小さく なる。