「電解質と体液/物質の移動/拡散」の版間の差分
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{{Point|拡散とは、高濃度部位から低濃度部位へ溶質(粒子)が受動的に移動し、濃度差を小さくする受動的な(ATPを使わない)移動である。}} | {{Point|拡散とは、高濃度部位から低濃度部位へ溶質(粒子)が受動的に移動し、濃度差を小さくする受動的な(ATPを使わない)移動である。}} | ||
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カップの中の水にインクを一滴たらしました。左図の真ん中にある黄色い点の集まりが、インクの一滴としましょう。水の中に、インクに関して、高濃度の部位と低濃度の部位とができてしまったのです。すると、 | カップの中の水にインクを一滴たらしました。左図の真ん中にある黄色い点の集まりが、インクの一滴としましょう。水の中に、インクに関して、高濃度の部位と低濃度の部位とができてしまったのです。すると、 | ||
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徐々にインクの粒子は広がります。すなわち、溶質(水溶液に溶けているもの、粒子)が、高濃度の部位(真ん中付近)から低濃度の部位(周辺)へ移動します。この動きにより、インクはやがてカップの水全体に広がり、均一になります。このとき、溶媒(水)は基本、移動しません。このような溶質(粒子)の高濃度部位から低濃度部位への動きを「拡散」といいます。拡散により、濃度差が小さくなるわけです。 | 徐々にインクの粒子は広がります。すなわち、溶質(水溶液に溶けているもの、粒子)が、高濃度の部位(真ん中付近)から低濃度の部位(周辺)へ移動します。この動きにより、インクはやがてカップの水全体に広がり、均一になります。このとき、溶媒(水)は基本、移動しません。このような溶質(粒子)の高濃度部位から低濃度部位への動きを「拡散」といいます。拡散により、濃度差が小さくなるわけです。 | ||
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次に、溶質(粒子)が高濃度の部位を取り囲む膜があったとしましょう。 | 次に、溶質(粒子)が高濃度の部位を取り囲む膜があったとしましょう。 | ||
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この膜が、その溶質(粒子)の動きを阻止しないのであれば、膜がない場合と同様に拡散が生じ、濃度差はなくなります。 | この膜が、その溶質(粒子)の動きを阻止しないのであれば、膜がない場合と同様に拡散が生じ、濃度差はなくなります。 | ||
2023年1月1日 (日) 16:24時点における版
拡散とは、高濃度部位から低濃度部位へ溶質(粒子)が受動的に移動し、濃度差を小さくする受動的な(ATPを使わない)移動である。 |
カップの中の水にインクを一滴たらしました。左図の真ん中にある黄色い点の集まりが、インクの一滴としましょう。水の中に、インクに関して、高濃度の部位と低濃度の部位とができてしまったのです。すると、
徐々にインクの粒子は広がります。すなわち、溶質(水溶液に溶けているもの、粒子)が、高濃度の部位(真ん中付近)から低濃度の部位(周辺)へ移動します。この動きにより、インクはやがてカップの水全体に広がり、均一になります。このとき、溶媒(水)は基本、移動しません。このような溶質(粒子)の高濃度部位から低濃度部位への動きを「拡散」といいます。拡散により、濃度差が小さくなるわけです。
次に、溶質(粒子)が高濃度の部位を取り囲む膜があったとしましょう。
この膜が、その溶質(粒子)の動きを阻止しないのであれば、膜がない場合と同様に拡散が生じ、濃度差はなくなります。
拡散は、生体内では肺においてみとめられます。肺胞内は酸素が多いですが、毛細血管の肺動脈側では逆に少ないです。そのため、酸素は拡散により、肺胞内から毛細血管内へ受動的に移動します。二酸化炭素は逆方向(毛細血管→肺胞)の拡散により、肺胞内へ排出されます。生体内における拡散はATPなどの高エネルギー物質を使わない、受動的な過程です。
Challenge Quiz
インク1滴を水に垂らした。インクは、 ろ過 拡散 能動輸送 浸透 により、水全体に広がる。
肺胞における酸素、二酸化炭素の移動(ガス交換)は、 ろ過 拡散 能動輸送 浸透 による。
拡散は、 高エネルギー物質、ATPを使った能動的な 高エネルギー物質、ATPを使わない受動的な 過程である。
拡散により、 溶質(粒子) 溶媒 が溶液の 低濃度の部位から高濃度の部位へ 高濃度の部位から低濃度の部位へ 移動する。
ある溶質が、拡散により輸送された。これにより、輸送される前の部位の濃度と輸送された後の部位の濃度差は 大きく 小さく なる。