「運動系/筋肉/骨格筋/骨格筋と神経/受容器/筋紡錘/腱反射は伸張(伸展)反射」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
5行目: 5行目:
①打腱器で叩くと膝蓋腱が後ろに押され、大腿四頭筋が伸ばされます。<br>
①打腱器で叩くと膝蓋腱が後ろに押され、大腿四頭筋が伸ばされます。<br>
②大腿四頭筋の中にある筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)も伸ばされ、これが刺激となって筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)に活動電位が発生します。<br>
②大腿四頭筋の中にある筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)も伸ばされ、これが刺激となって筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)に活動電位が発生します。<br>
③この活動電位は、求心(感覚)性であるIa線維を伝わり、後根から脊髄に入ります。<br>
③この活動電位は、求心(感覚)性であるIa神経線維を伝わり、後根から脊髄に入ります。<br>
④Ia線維は脊髄前角で、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に興奮性シナプスを形成しています。そのため、③で前角に到来した活動電位は、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に活動電位を発生させます。<br>
④Ia神経線維は脊髄前角で、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に興奮性シナプスを形成しています。そのため、③で前角に到来した活動電位は、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に活動電位を発生させます。<br>
[[ファイル:PatellaTendonReflex-3.jpg|none|671px]]
[[ファイル:PatellaTendonReflex-3.jpg|none|671px]]
⑤大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に発生した活動電位(④)は、遠心(運動)性であるAα線維を伝わり、前根を通って大腿四頭筋の錘外筋線維に到来します。<br>
⑤大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に発生した活動電位(④)は、遠心(運動)性であるAα神経線維を伝わり、前根を通って大腿四頭筋の錘外筋線維に到来します。<br>
⑥大腿四頭筋の錘外筋線維に到来した活動電位(⑤)のため、錘外筋線維が活性化し、大腿四頭筋が収縮して膝が延びます。<br>
⑥大腿四頭筋の錘外筋線維に到来した活動電位(⑤)のため、錘外筋線維が活性化し、大腿四頭筋が収縮して膝が延びます。<br>
膝蓋<腱>反射の名称ですが、腱紡錘が受容器ではありません。<br>
膝蓋<腱>反射の名称ですが、腱紡錘が受容器ではありません。<br>
26行目: 26行目:
//LEVEL:4  
//LEVEL:4  
//RAND  
//RAND  
膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 {=大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)~大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘}が伸展され、{=Ia~Ib~II~III~IV}、{=求心~遠心 }性線維に活動電位が発生し、{~前根~=後根 }から脊髄に入り、 {=脊髄~脳 }を中枢とし、 {=単~多 }シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する{=A&alpha;~A&beta;~A&gamma;~A&delta;~B~C}、{=遠心~求心 }性線維が活性化され、その線維と活動電位とが{=前根~後根 }から脊髄を出て、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸展する反射である。
膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 {=大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)~大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘}が伸展され、{=Ia~Ib~II~III~IV}、{=求心~遠心 }性神経線維に活動電位が発生し、{~前根~=後根 }から脊髄に入り、 {=脊髄~脳 }を中枢とし、 {=単~多 }シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する{=A&alpha;~A&beta;~A&gamma;~A&delta;~B~C}、{=遠心~求心 }性神経線維が活性化され、その神経線維と活動電位とが{=前根~後根 }から脊髄を出て、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸びる反射である。


//LEVEL:2  
//LEVEL:2  
//RAND  
//RAND  
膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 {=大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)~大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘}が伸展され、{=Ia~Ib~II~III~IV}、求心性線維に活動電位が発生し、脊髄を中枢とし、{=単~多}シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する{=A&alpha;~A&beta;~A&gamma;~A&delta;~B~C}遠心性線維が活性化され、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸展する反射である。
膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 {=大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)~大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘}が伸展され、{=Ia~Ib~II~III~IV}、求心性神経線維に活動電位が発生し、脊髄を中枢とし、{=単~多}シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する{=A&alpha;~A&beta;~A&gamma;~A&delta;~B~C}遠心性神経線維が活性化され、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸びる反射である。


//LEVEL:2
//LEVEL:2

2022年7月10日 (日) 21:42時点における版

POINT!
PatellaTendonReflex-1.jpg
PatellaTendonReflex-2.jpg

①打腱器で叩くと膝蓋腱が後ろに押され、大腿四頭筋が伸ばされます。
②大腿四頭筋の中にある筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)も伸ばされ、これが刺激となって筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)に活動電位が発生します。
③この活動電位は、求心(感覚)性であるIa神経線維を伝わり、後根から脊髄に入ります。
④Ia神経線維は脊髄前角で、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に興奮性シナプスを形成しています。そのため、③で前角に到来した活動電位は、大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に活動電位を発生させます。

PatellaTendonReflex-3.jpg

⑤大腿四頭筋を支配している運動神経細胞体に発生した活動電位(④)は、遠心(運動)性であるAα神経線維を伝わり、前根を通って大腿四頭筋の錘外筋線維に到来します。
⑥大腿四頭筋の錘外筋線維に到来した活動電位(⑤)のため、錘外筋線維が活性化し、大腿四頭筋が収縮して膝が延びます。
膝蓋<腱>反射の名称ですが、腱紡錘が受容器ではありません。

アキレス腱反射も伸張(伸展)反射です。膝蓋腱反射と同様、腱を叩きますが刺激されるのは筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域)です。

咬筋(下顎)反射も伸張(伸展)反射です。求心性神経も遠心性神経も脳神経(第Ⅴ脳神経、三叉神経)であり、中枢は脳です。


Challenge Quiz

1.

膝蓋腱反射の受容器は、 大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域) 大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘 である。

2.

膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域) 大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘 が伸展され、 Ia Ib II III IV 求心 遠心 性神経線維に活動電位が発生し、 前根 後根 から脊髄に入り、  脊髄 を中枢とし、  シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する B C 遠心 求心 性神経線維が活性化され、その神経線維と活動電位とが 前根 後根 から脊髄を出て、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸びる反射である。

3.

膝蓋腱反射とは、膝蓋腱がハンマーで叩かれることにより、 大腿四頭筋の筋紡錘(の中にある錘内筋線維の中央部にある受容領域) 大腿四頭筋膝蓋腱の腱紡錘 が伸展され、 Ia Ib II III IV 、求心性神経線維に活動電位が発生し、脊髄を中枢とし、 シナプスを介して、大腿四頭筋(の錘外筋線維)を支配する B C 遠心性神経線維が活性化され、大腿四頭筋を収縮させて、膝が伸びる反射である。

4.

アキレス腱反射は 伸張(伸展)反射 屈曲反射 である。

5.

アキレス腱反射の中枢は 脊髄 である。

6.

咬筋(下顎)反射は 伸張(伸展)反射 屈曲反射 である。

7.

咬筋(下顎)反射の中枢は 脊髄 である。