「神経系/感覚/内臓感覚/臓器感覚/受容器/O2受容器/頸動脈小体」の版間の差分
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[[ファイル:CarotidBodyNormoxia.jpg|left|400px]]頸動脈小体に酸素がある時、その促進作用により細胞膜にあるK<sup>+</sup> channelの多くは開いています。そのため、多くのK<sup>+</sup>が細胞内から細胞外へ拡散し、それにより、静止膜電位は陰性になっています。陰性の静止膜電位によりCa<sup>+</sup> channelは閉じられ、開いているCa<sup>+</sup> channel数は抑えられています。そのため、細胞外から流入できるCa<sup>+</sup>は少ないのです。 | |||
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頸動脈小体が低酸素である時、酸素の促進作用が減弱し、細胞膜にあり開いているK<sup>+</sup> channelの数は減少します。そのため、細胞内から細胞外へ拡散するK<sup>+</sup>は減少し、拡散による静止膜の陰性電位も減少(脱分極)します。陰性の静止膜電位により閉じられているCa<sup>+</sup> channelは脱抑制のために、開いているCa<sup>+</sup> channel数が多くなります。これにより、細胞外から流入した細胞内のCa<sup>+</sup>が多くなり種々の神経伝達物質が放出され、第Ⅸ脳神経である舌咽神経細胞体の受容体と結合し、求心性活動電位を発生させます。 | |||
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頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞の膜は{=脱分極~過分極}する。 | |||
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頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞膜のK<sup>+</sup> channelは{開き~=閉じ}、細胞内のK<sup>+</sup>は{=増加~減少}する。これにより膜のCa<sup>+</sup> channelは{=開き~閉じ}、細胞内のCa<sup>+</sup>は{=増加~減少}する。 | |||
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頸動脈小体で低酸素を受容するのは{~神経細胞~グリア細胞~=glomus細胞~血管内皮細胞}である。 | |||
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頸動脈小体が低酸素になると舌咽神経求心性活動は{~減少~=増加}する。 | |||
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2020年9月27日 (日) 20:03時点における最新版
頸動脈小体に酸素がある時、その促進作用により細胞膜にあるK+ channelの多くは開いています。そのため、多くのK+が細胞内から細胞外へ拡散し、それにより、静止膜電位は陰性になっています。陰性の静止膜電位によりCa+ channelは閉じられ、開いているCa+ channel数は抑えられています。そのため、細胞外から流入できるCa+は少ないのです。
頸動脈小体が低酸素である時、酸素の促進作用が減弱し、細胞膜にあり開いているK+ channelの数は減少します。そのため、細胞内から細胞外へ拡散するK+は減少し、拡散による静止膜の陰性電位も減少(脱分極)します。陰性の静止膜電位により閉じられているCa+ channelは脱抑制のために、開いているCa+ channel数が多くなります。これにより、細胞外から流入した細胞内のCa+が多くなり種々の神経伝達物質が放出され、第Ⅸ脳神経である舌咽神経細胞体の受容体と結合し、求心性活動電位を発生させます。
Challenge Quiz
1.
頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞の膜は 脱分極 過分極 する。
2.
頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞膜のK+ channelは 開き 閉じ 、細胞内のK+は 増加 減少 する。これにより膜のCa+ channelは 開き 閉じ 、細胞内のCa+は 増加 減少 する。
3.
頸動脈小体で低酸素を受容するのは 神経細胞 グリア細胞 glomus細胞 血管内皮細胞 である。
4.
頸動脈小体が低酸素になると舌咽神経求心性活動は 減少 増加 する。