「養護教諭/皮膚爪/視診①:皮膚の視診」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
68行目: | 68行目: | ||
//RAND | //RAND | ||
赤、紫、黒、黄色等の複数の色が皮膚に混在している場合には、原因として虐待が疑われる。{=○~✕} | |||
//RAND | //RAND | ||
熱傷のⅡ度では痛みは感じない。{○~=✕} | |||
//RAND | //RAND | ||
小児の場合、Ⅱ度以上の熱傷面積が20%以上で重症化、40%以上で生命の危険がある。{○~=✕} | |||
//RAND | |||
低温熱傷は、外見は軽症のように見えても、深い熱傷のことが多いため、必ず病院受診をする必要がある。{=○~✕} | |||
</GIFT> | </GIFT> |
2020年6月15日 (月) 04:09時点における版
明るい場所(自然採光または明るい電灯の下:1,000lx以上)で観察しましょう。
日焼けしていない部分(腕の内側など)を基準の皮膚色としてみます。
①衣服などで隠れていない部分の状態を観察します。
②必要があれば、衣服に隠れている部分も観察します。
※発疹は腹部や上腕内側に見られやすい。
※蕁麻疹に加え、呼吸困難などを訴える場合には、アナフィラキシーショックを起こす可能性がある。
【アセスメント項目】
★1柑皮症(かんぴしょう)
柑橘類や人参など色の濃い野菜、果物の摂り過ぎで起こる現象。
手掌、足底の着色が強い。
黄疸と異なり、眼球結膜の黄染は見られない。
★2特発性血小板減少性紫斑病
血小板減少を来たす他の明らかな病気や薬剤の服薬がなく血小板数が減少し、出血しやすくなる病気。
小児では、病気が起こってから6ヶ月以内に血小板数が正常に回復する急性型が約75~80%を占め、ウイルス感染や予防接種を先行事象として有する場合が多く認められる。
風邪などウイルス感染を契機に出血症状が増悪する場合があるため、皮膚に点状出血が増えていないか、口腔内に血腫ができていないかを観察し、出血症状が増悪する場合は主治医に連絡するようにする。
★3悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚がんの1つ。
皮膚の色と関係するメラニン色素を産生する皮膚の細胞で、表皮の基底層に分布しているメラノサイト、あるいは母斑細胞(ほくろの細胞)が悪性化した腫瘍。
早期の場合には、普通のほくろと悪性黒色腫を区別することは非常に難しいため、少しでもおかしいと思われるほくろがあった場合は、まず皮膚科専門医を受診することが、早期発見、早期治療につながる。
悪性黒色腫の早期症状としては、次のABCDEの5つの特徴があるといわれている。
・Asymmetry(非対称性):形が左右非対称
・Border(輪郭がギザギザしている):皮膚とほくろの輪郭がギザギザして不整/色のにじみ出しがある
・Color(色むら):色調が均一でない/色むらがある
・Diameter(大きさ):長径が6mm以上
・Evolving(変化がある):大きさが拡大する、色・形・症状が変化してくる
【紅斑と紫斑の見分け方(圧診)】
指先やプラスチックのものさしなどで皮膚を押すと、紅斑は色が消えますが、紫斑は色が消えません。
【虐待が疑われる場合の特徴】
・出血斑、打撲痕、刺し傷などが衣服に隠れる場所に見られる
・子どもの手が届かないような不自然な部位に変化がある
・色々な種類の傷が混ざっている
・新しい傷・古い傷が混ざっている
・不潔で臭いがある
・栄養状態が悪い など
【熱傷の重症度】
熱傷の受傷度は、深さ(深度)と広さ(面積)で決まります。
水で冷やしながら、熱傷の部位、皮膚の状態、範囲を確認しましょう。
・小児の場合は、Ⅱ度以上の熱傷面積が10%以上で重症化、30%以上で生命の危険があります。
・成人の場合は、Ⅱ度以上の熱傷面積が20%以上で重症化、40%以上で生命の危険があります。
※低温熱傷は、外見は軽症のように見えても、深い熱傷のことが多いため、必ず病院受診をする必要があります。
《熱傷深度》
《熱傷面積》
・小児の場合:5の法則
・成人の場合:9の法則
Challenge Quiz
赤、紫、黒、黄色等の複数の色が皮膚に混在している場合には、原因として虐待が疑われる。 ○ ✕
熱傷のⅡ度では痛みは感じない。 ○ ✕
小児の場合、Ⅱ度以上の熱傷面積が20%以上で重症化、40%以上で生命の危険がある。 ○ ✕
低温熱傷は、外見は軽症のように見えても、深い熱傷のことが多いため、必ず病院受診をする必要がある。 ○ ✕