「内分泌系/下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)/病態生理学/尿崩症/尿崩症の概略」の版間の差分
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尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少です。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は上昇します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。 | 尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少です。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は上昇します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。 | ||
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2020年6月3日 (水) 14:34時点における最新版
POINT!
尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少である。 |
水チャンネルの調節_まとめ と負のフィードバックの異常_ 「原因」が少なすぎる病態 と を理解してから勉強しよう。
尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の減少です。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は上昇します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。
血漿浸透圧は上昇は、血漿浸透圧低下という「結果」が少ない状態であり、負のフィードバックでは、「原因」である、水チャンネルの数を多くしようとします。
しかし、尿崩症では、水チャンネルの数の減少が主病態であるめ、負のフィードバックは働かず、うれしくありません。
Challenge Quiz
1.
尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量の 減少 増大 である。
2.
尿崩症では、 発汗 尿量増大 により脱水する。
3.
尿崩症では、尿量は飲水に より よらず 増大する。
4.
尿崩症では、尿浸透圧は 上昇 低下 する。
5.
尿崩症では、血漿浸透圧は 上昇 低下 する。