「養護教諭/概要/フィジカルアセスメントの準備事項・留意点」の版間の差分

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'''《フィジカルアセスメントの準備事項・留意点》'''<br>
フィジカルアセスメントを行う際に適切な環境、また、共通して配慮すべきことを以下のようにまとめました。<br>
フィジカルアセスメントを行う際に適切な環境、また、共通して配慮すべきことを以下のようにまとめました。<br><br>


'''【環境】'''<br>
'''【環境】'''<br>
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'''・騒音がない落ち着いた場所'''<br>
'''・騒音がない落ち着いた場所'''<br>
  打診、聴診の際に正確な情報を得られるように、静かな環境を整えましょう。<br>
  打診、聴診の際に正確な情報を得られるように、静かな環境を整えましょう。<br>
  子どもの話を落ち着いて聞けるように、静かな環境を整えましょう。<br><br>
  子どもの話を落ち着いて聞けるように、静かな環境を整えましょう。<br>


'''【対象者への配慮】'''<br>
'''【対象者への配慮】'''<br>
'''・インフォームドコンセント'''<br>
'''・インフォームドコンセント'''<br>
  フィジカルアセスメントを行う目的・進め方の説明をし、同意を得ましょう。<br>
  フィジカルアセスメントを行う目的・進め方の説明をし、同意を得ましょう。<br>
'''・プライバシーの確保をする'''<br>
'''・プライバシーの確保'''<br>
  パーテーションなどで仕切った空間を確保しましょう。<br>
  パーテーションなどで仕切った空間を確保しましょう。<br>
'''・羞恥心への配慮'''<br>
'''・羞恥心への配慮'''<br>
  観察に必要な部分以外はバスタオルなどで多い、露出を最低限にしましょう。<br>
  観察に必要な部分以外はバスタオルなどで覆い、露出を最低限にしましょう。<br>
  事前の説明や声掛けを心掛けましょう。<br>
  事前の説明や声掛けを心掛けましょう。<br>
'''・リラックスできる雰囲気'''<br>
'''・リラックスできる雰囲気'''<br>
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  聴診の際には、聴診器を手のひらで包み、事前に温めておきましょう。<br>
  聴診の際には、聴診器を手のひらで包み、事前に温めておきましょう。<br>
'''・感染予防'''<br>
'''・感染予防'''<br>
  子どもに触れる際には、手指衛生に留意し、手洗いや必要に応じて手袋を装着しましょう。<br><br>
  子どもに触れる際には、手指衛生に留意し、手洗いや必要に応じて手袋を装着しましょう。<br>


'''【アセスメント時の留意点】'''<br>
'''【アセスメント時の留意点】'''<br>

2019年11月10日 (日) 01:26時点における最新版

フィジカルアセスメントを行う際に適切な環境、また、共通して配慮すべきことを以下のようにまとめました。

【環境】
・室温25℃前後
  肌を露出する際に寒くないよう、室温を調節しましょう。
・照度1,000Lx以上(可能な限り自然光)
  皮膚の色などを正確に視診するためには、なるべく自然光のもとで行うのが望ましいとされています。
  必要に応じて、照明を用いて明るさを確保しましょう。
・騒音がない落ち着いた場所
  打診、聴診の際に正確な情報を得られるように、静かな環境を整えましょう。
  子どもの話を落ち着いて聞けるように、静かな環境を整えましょう。

【対象者への配慮】
・インフォームドコンセント
  フィジカルアセスメントを行う目的・進め方の説明をし、同意を得ましょう。
・プライバシーの確保
  パーテーションなどで仕切った空間を確保しましょう。
・羞恥心への配慮
  観察に必要な部分以外はバスタオルなどで覆い、露出を最低限にしましょう。
  事前の説明や声掛けを心掛けましょう。
・リラックスできる雰囲気
  緊張をほぐし安心できるような表情や声掛けを心掛けましょう。
・子どもに触れる際の配慮
  冷たい手や器具で肌に触れられるのは不快であり、また冷感による筋緊張などが起こる可能性があります。
  触診、打診の際には、手を事前に温めておきましょう。
  聴診の際には、聴診器を手のひらで包み、事前に温めておきましょう。
・感染予防
  子どもに触れる際には、手指衛生に留意し、手洗いや必要に応じて手袋を装着しましょう。

【アセスメント時の留意点】
・普段の子どもの様子との比較は必要ですが、今までの経験による思い込みで、症状の有無や傷病名の判断をしないようにしましょう。
・正常な状態と比較したり、左右を比較しながら行いましょう。
・痛みの閾値には個人差があります。訴えの程度が大げさに思える場合があったり、子どもによっては甘える傾向にあったり、怪我の経験の違いから、訴えの程度と痛みの程度が異なることもある点に留意しましょう。