「養護教諭/概要/フィジカルアセスメントの基本技術」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「'''《フィジカルアセスメントの基本技術》'''<br> 300px|left <br style="...」)
 
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''《フィジカルアセスメントの基本技術》'''<br>
'''《フィジカルアセスメントの基本技術》'''<br>
養護教諭が行うフィジカルアセスメントは、子どもに侵襲を与えるものではありません。<br>
その際用いる基本的な技術は、問診・視診・触診・打診・聴診・検査(保健室でできるもの)です。<br><br>
'''【問診】'''<br>
①問診の雰囲気<br>
問診者の外見、声、話し方、距離(対面より、斜めの方がリラックスする)に気をつけましょう。<br>
②受容的で、緊張させない聞き方や観察をしましょう。<br>
自尊心や非言語的コミュニケーションにも配慮(視線・身振り、表情、態度等)し、カウンセリング的対応を行いましょう。<br><br>
'''【視診】'''<br>
①観察のポイント<br>
第一印象・全体の様子・左右対称性・数量化(できるだけ客観的な情報として残す)<br>
②視診で判断できること<br>
大きさ・色・形・各部位の位置(身体の正中線の左右対称性)・可動性・分泌物<br><br>
'''【触診】'''<br>
視診によって得られた情報の掘り下げ。検査者の指先、手掌、手背などを使う。<br>
検査者は爪を短く切り、日ごろから手荒れに注意する。触れるときは冷感を与えないよう配慮する。<br>
圧痛や異常所見のある部位のアセスメントは最後に行う(苦痛や不快感が正常部位に影響を及ぼす)。<br><br>
'''【打診】'''<br>
皮膚の表面を叩いて、その下にある臓器に振動を与え、そこから発せられる音を聞く。<br>
音や振動から、臓器の大きさ、位置、状況を推測。打診の音は、打診した組織の約3~5cm下に伝わる。<br>
①直接打診法<br>
直接、体表面を1指または2指で叩く。<br>
②間接打診法<br>
利き手でない方の中指の指関節部を直角に素早く打ち当てる。<br>
③叩打法<br>
軽くこぶしを作り、その側面で皮膚に当てたもう一方の手背を叩く方法。<br><br>
'''【聴診】'''<br>
対象者の身体から発生する音(呼吸音・腸蠕動音など)を自分の耳や聴診器を用い聴く。<br><br>
[[ファイル:表-概要-フィジカルアセスメントの基本技術.jpg|300px|left]]  
[[ファイル:表-概要-フィジカルアセスメントの基本技術.jpg|300px|left]]  



2019年9月7日 (土) 21:09時点における版

《フィジカルアセスメントの基本技術》

養護教諭が行うフィジカルアセスメントは、子どもに侵襲を与えるものではありません。
その際用いる基本的な技術は、問診・視診・触診・打診・聴診・検査(保健室でできるもの)です。

【問診】
①問診の雰囲気
問診者の外見、声、話し方、距離(対面より、斜めの方がリラックスする)に気をつけましょう。
②受容的で、緊張させない聞き方や観察をしましょう。
自尊心や非言語的コミュニケーションにも配慮(視線・身振り、表情、態度等)し、カウンセリング的対応を行いましょう。

【視診】
①観察のポイント
第一印象・全体の様子・左右対称性・数量化(できるだけ客観的な情報として残す)
②視診で判断できること
大きさ・色・形・各部位の位置(身体の正中線の左右対称性)・可動性・分泌物

【触診】
視診によって得られた情報の掘り下げ。検査者の指先、手掌、手背などを使う。
検査者は爪を短く切り、日ごろから手荒れに注意する。触れるときは冷感を与えないよう配慮する。
圧痛や異常所見のある部位のアセスメントは最後に行う(苦痛や不快感が正常部位に影響を及ぼす)。

【打診】
皮膚の表面を叩いて、その下にある臓器に振動を与え、そこから発せられる音を聞く。
音や振動から、臓器の大きさ、位置、状況を推測。打診の音は、打診した組織の約3~5cm下に伝わる。
①直接打診法
直接、体表面を1指または2指で叩く。
②間接打診法
利き手でない方の中指の指関節部を直角に素早く打ち当てる。
③叩打法
軽くこぶしを作り、その側面で皮膚に当てたもう一方の手背を叩く方法。

【聴診】
対象者の身体から発生する音(呼吸音・腸蠕動音など)を自分の耳や聴診器を用い聴く。



Challenge Quiz

1.

頭蓋の視診・触診では、 外傷 フケ 圧痛 について確認する。

2.

頭皮の色が、透明に近い白色の場合、正常範囲である。

3.

頭髪の脱毛数が、100本/日の場合、正常範囲である。