「内分泌系/下垂体後葉ホルモン/バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)/病態生理学/尿崩症/腎性尿崩症」の版間の差分
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2018年5月29日 (火) 17:40時点における最新版
POINT!
腎性尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、機能の低下である。 |
ADH分泌調節_まとめと 負のフィードバックの異常_「原因」による促進作用の効率が低下した病態とを理解してから勉強しよう。
腎性尿崩症の主病態は、尿細管における水チャンネルの数、機能の低下です。そのため、尿細管に残る水分が多くなり、尿の浸透圧は減少し、尿量が増大します。血漿の水分は少なくなり、血漿浸透圧は増大します。すなわち、発汗などしていないのに脱水状態になってしまうのです。また、水をいっぱい飲んだわけではないのに、尿量が多くなってしまうのです。
血漿浸透圧の上昇は、血漿浸透圧低下という「結果」が少ない状態であり、負のフィードバックでは、「原因」である、下垂体からのバゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)の分泌、血中濃度が増大します。
これにより、バゾプレッシン、抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH)は水チャンネルの数を増やそうとしますが、水チャンネルの数、機能の減少が主病態であるため、水チャンネルの数は増えません。これは、うれしくありません。
Challenge Quiz
1.
腎性尿崩症では、尿細管における水チャンネルの数、水分再吸収量は 増大 減少 している。
2.
腎性尿崩症では、 発汗 尿量増大 により脱水する。
3.
腎性尿崩症では、尿量は飲水に より よらず 増大する。
4.
腎性尿崩症では、尿浸透圧は 上昇 低下 する。
5.
腎性尿崩症では、血漿浸透圧は 上昇 低下 する。
6.
腎性尿崩症の主病態(変動)は 大量飲水 大量発汗 ADH分泌の異常亢進 ADH分泌の異常低下 水チャンネル数の異常増大 水チャンネル数の異常低下 である。