「呼吸/呼吸疾患/肺炎」の版間の差分
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呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中O2を上昇させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中O2への上昇作用が弱くなり、血中O2が低下します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中O2の低下も残ります。 | |||
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呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中CO2を低下させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中CO2への抑制作用が弱くなり、血中CO2が上昇します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中CO2の上昇も残ります。 | |||
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呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中pHを上昇させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中pHへの上昇作用が弱くなり、血中pHが低下します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中pHの低下も残ります。 | |||
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[[概論/負のフィードバックによる調節/負のフィードバックの異常/「原因」による促進作用の効率が低下した病態(故障)|パンクなどの故障により、エンジン回転のスピードへの促進作用が下がってしまっている]]のに似ています。 | [[概論/負のフィードバックによる調節/負のフィードバックの異常/「原因」による促進作用の効率が低下した病態(故障)|パンクなどの故障により、エンジン回転のスピードへの促進作用が下がってしまっている]]のに似ています。 |
2017年6月5日 (月) 12:11時点における版
呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中O2を上昇させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中O2への上昇作用が弱くなり、血中O2が低下します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中O2の低下も残ります。
動画と音声での説明
呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中CO2を低下させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中CO2への抑制作用が弱くなり、血中CO2が上昇します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中CO2の上昇も残ります。
動画と音声での説明
呼吸筋の収縮・弛緩は換気を促進し、換気はガス交換を促進し、ガス交換は血中pHを上昇させます。最初の変化として肺炎のためにガス交換が低下したとしましょう。これにより、血中pHへの上昇作用が弱くなり、血中pHが低下します。この変化は、呼吸筋の収縮・弛緩、換気、ガス交換の作用が不足している状態です。そのため、負のフィードバックは呼吸筋の収縮・弛緩を促進します。呼吸筋の収縮・弛緩の促進は換気をさらに促進します。換気の促進は低下していたガス交換を促進しようとします。しかし、ガス交換の低下が主病態であり、ガス交換の低下も血中pHの低下も残ります。
パンクなどの故障により、エンジン回転のスピードへの促進作用が下がってしまっているのに似ています。
Challenge Quiz
肺炎では、呼吸(外呼吸、換気)は 亢進 低下 している。
肺炎では、血液の酸素濃度は 上昇 低下 している。
肺炎では、血液の二酸化炭素濃度は 上昇 低下 している。
肺炎では、血液のpHは 上昇 低下 している。
肺炎の主病態は、 呼吸(外呼吸、換気) 呼吸の血液への(酸素濃度の上昇、二酸化炭素濃度の低下、pHの上昇)作用 の、 亢進 低下 である。