「電解質と体液/代償作用/データの読み方/代謝性アルカローシスにおける第3歩」の版間の差分
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2015年7月17日 (金) 14:31時点における版
POINT!
代謝性アルカローシスでは、
CO2はHCO3-の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0)増大 していることが期待される。この範囲よりCO2が増大していれば、肺機能が低下する病態が、CO2が低下していれば、肺機能が亢進する病態の合併を疑う。 |
第5章で述べたように、代謝性アルカローシスの際、H+の減少とCO2の減少の両者の刺激低下のため、肺機能(換気)は大きく減少し、CO2は大きく増大します。
HCO3-の(正常値=24 mEq/Lからの)増大量×(0.5〜1.0)
=CO2の(正常値=40 mmHgからの)増大量
と経験的に言われている。CO2の増大量が上式の予想値を超える場合、単純な代謝性アルカローシスに加え、CO2を増減させる別の病態が示唆されます。
Challenge Quiz
1.
pH.7.50、HCO3-、 30 mEq/L、CO2、 52 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
2.
pH.7.48、HCO3-、 32 mEq/L、CO2、 46 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。
3.
pH.7.52、HCO3-、 34.0 mEq/L、CO2、 42 mm Hgの血液検査データと整合性のある病態は 呼吸性 代謝性 アシドーシス アルカローシス である。さらに、肺機能が 亢進する病態が合併している 異常をきたしていると思わせるデータはない 低下する病態が合併している 。