「内分泌系/第4章:下垂体前葉ホルモン、その1/生化学:中級編」の版間の差分
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甲状腺が分泌する「甲状腺ホルモン」とは{=T4~T3~rT3~T2}である。 | 甲状腺が分泌する「甲状腺ホルモン」とは{=T4~T3~rT3~T2}である。 | ||
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分泌後、甲状腺ホルモンは{~ヨード化~=脱ヨード}反応を受ける。 | 分泌後、甲状腺ホルモンは{~ヨード化~=脱ヨード}反応を受ける。 | ||
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T3は、{=活性型~不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | T3は、{=活性型~不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | ||
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rT3は、{~活性型~=不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | rT3は、{~活性型~=不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | ||
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T2は、{~活性型~=不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | T2は、{~活性型~=不活性型}の甲状腺ホルモンである。 | ||
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選択肢のうち、甲状腺ホルモンの前駆体は{~thyrotropin~=thyroglobulin~TSH~TRH}である。 | 選択肢のうち、甲状腺ホルモンの前駆体は{~thyrotropin~=thyroglobulin~TSH~TRH}である。 | ||
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抗サイログロブリン抗体が高値となる疾患は{=橋本病(慢性甲状腺炎)~=バセドウ病~亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎~甲状腺癌}である。 | 抗サイログロブリン抗体が高値となる疾患は{=橋本病(慢性甲状腺炎)~=バセドウ病~亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎~甲状腺癌}である。 | ||
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甲状腺癌で高値となるのは{=サイログロブリン~抗サイログロブリン抗体}である。 | 甲状腺癌で高値となるのは{=サイログロブリン~抗サイログロブリン抗体}である。 | ||
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甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)は甲状腺ホルモンの{=生成(産生)~分解}に作用する。 | 甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)は甲状腺ホルモンの{=生成(産生)~分解}に作用する。 | ||
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抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体が高値となる疾患は{=橋本病(慢性甲状腺炎)~=バセドウ病~亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎~甲状腺癌}である。 | 抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体が高値となる疾患は{=橋本病(慢性甲状腺炎)~=バセドウ病~亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎~甲状腺癌}である。 | ||
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バセドウ病で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | バセドウ病で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | ||
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バセドウ病で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | バセドウ病で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | ||
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橋本病(慢性甲状腺炎)で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | 橋本病(慢性甲状腺炎)で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | ||
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橋本病(慢性甲状腺炎)で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | 橋本病(慢性甲状腺炎)で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | ||
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甲状腺癌で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | 甲状腺癌で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | ||
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甲状腺癌で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | 甲状腺癌で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | ||
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甲状腺癌でサイログロブリンは{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | 甲状腺癌でサイログロブリンは{~低値となる~あまり変動しない~=高値となる}。 | ||
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亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | 亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗サイログロブリン抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | ||
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亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | 亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は{~低値となる~=あまり変動しない~高値となる}。 | ||
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活性型甲状腺ホルモン(T3)の生成(産生)は、{=無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~=ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~=サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~=T4の脱ヨード反応}の順に行われる。 | 活性型甲状腺ホルモン(T3)の生成(産生)は、{=無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~=ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~=サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}、{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~=T4の脱ヨード反応}の順に行われる。 | ||
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無機ヨードの有機化は{=甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | 無機ヨードの有機化は{=甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | ||
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ジ・ヨードチロシン基の縮合は{=甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | ジ・ヨードチロシン基の縮合は{=甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | ||
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サイログロブリンの加水分解は{~甲状腺ろ胞内~=甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | サイログロブリンの加水分解は{~甲状腺ろ胞内~=甲状腺ろ胞細胞内~血中}で行われる。 | ||
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T4の脱ヨード反応は{~甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~=血中}で行われる。 | T4の脱ヨード反応は{~甲状腺ろ胞内~甲状腺ろ胞細胞内~=血中}で行われる。 | ||
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甲状腺ろ胞内で行われるのは{=無機ヨードの有機化~=ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}である。 | 甲状腺ろ胞内で行われるのは{=無機ヨードの有機化~=ジ・ヨードチロシン基の縮合~サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}である。 | ||
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甲状腺ろ胞細胞内で行われるのは{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~=サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}である。 | 甲状腺ろ胞細胞内で行われるのは{~無機ヨードの有機化~ジ・ヨードチロシン基の縮合~=サイログロブリンの加水分解~T4の脱ヨード反応}である。 | ||
2014年11月18日 (火) 21:44時点における版
甲状腺が分泌する甲状腺ホルモンはthyroxin サイロキシン、別名チロキシン(T4)である。分泌後、脱ヨード反応により活性型の3,5,3’-トリヨードサイロニン(T3)、ないし不活性型の3,3’,5’-トリヨードサイロニン(リバースT3, rT3)になる。さらに、脱ヨード反応により不活型のジヨードサイロニン(T2)となる。
サイログロブリン(thyroglobulin):甲状腺ホルモンの前駆体として甲状腺ろ胞細胞内で合成され、濾砲内に貯蔵されている糖タンパク。自己免疫性甲状腺疾患(特に橋本病=慢性甲状腺炎とバセドウ病)の患者血中には抗サイログロブリン抗体が生成(産生)されている確率が高い。また、サイログロブリンは甲状腺癌患者でも検出され、術後の再発などの経過判定に有用である。
甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase, TPO):従来、甲状腺細胞内成分のマイクロソーム分画に対する抗体(抗マイクロソーム抗体)が報告されていた。これは、甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase, TPO)に対する抗体であることがわかってきた。甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase, TPO)は甲状腺ろ胞細胞で生産(産生)され、濾砲内のヨードを、サイログロブリンに結合させて有機化する酵素である。抗サイログロブリン抗体と同様、抗TPO抗体(抗マイクロソーム抗体)は自己免疫性甲状腺疾患(特にバセドウ病ならびに、橋本病=慢性甲状腺炎)の患者血中に高率に検出される。
亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎はウィルス性の炎症であり、抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体(抗マイクロソーム抗体)などの甲状腺自己抗体は、一般的には検出されない。
まとめの表
Challenge Quiz
甲状腺が分泌する「甲状腺ホルモン」とは T4 T3 rT3 T2 である。
分泌後、甲状腺ホルモンは ヨード化 脱ヨード 反応を受ける。
T4は、 活性型 不活性型 の甲状腺ホルモンである。
T3は、 活性型 不活性型 の甲状腺ホルモンである。
rT3は、 活性型 不活性型 の甲状腺ホルモンである。
T2は、 活性型 不活性型 の甲状腺ホルモンである。
選択肢のうち、甲状腺ホルモンの前駆体は thyrotropin thyroglobulin TSH TRH である。
抗サイログロブリン抗体が高値となる疾患は 橋本病(慢性甲状腺炎) バセドウ病 亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎 甲状腺癌 である。
甲状腺癌で高値となるのは サイログロブリン 抗サイログロブリン抗体 である。
甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)は甲状腺ホルモンの 生成(産生) 分解 に作用する。
抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体が高値となる疾患は 橋本病(慢性甲状腺炎) バセドウ病 亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎 甲状腺癌 である。
バセドウ病で抗サイログロブリン抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
バセドウ病で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
橋本病(慢性甲状腺炎)で抗サイログロブリン抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
橋本病(慢性甲状腺炎)で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
甲状腺癌で抗サイログロブリン抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
甲状腺癌で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
甲状腺癌でサイログロブリンは 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗サイログロブリン抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
亜急性(肉芽腫性)甲状腺炎で抗甲状腺ペロキシダーゼ(thyroid peroxidase.TPO)抗体は 低値となる あまり変動しない 高値となる 。
活性型甲状腺ホルモン(T3)の生成(産生)は、 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 、 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 、 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 、 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 の順に行われる。
無機ヨードの有機化は 甲状腺ろ胞内 甲状腺ろ胞細胞内 血中 で行われる。
ジ・ヨードチロシン基の縮合は 甲状腺ろ胞内 甲状腺ろ胞細胞内 血中 で行われる。
サイログロブリンの加水分解は 甲状腺ろ胞内 甲状腺ろ胞細胞内 血中 で行われる。
T4の脱ヨード反応は 甲状腺ろ胞内 甲状腺ろ胞細胞内 血中 で行われる。
甲状腺ろ胞内で行われるのは 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 である。
甲状腺ろ胞細胞内で行われるのは 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 である。
血中で行われるのは、 無機ヨードの有機化 ジ・ヨードチロシン基の縮合 サイログロブリンの加水分解 T4の脱ヨード反応 である。