「概論/遺伝/性染色体/受精」の版間の差分

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{{Point|受精卵にある2本の性染色体のうち1本は父親から、もう1本は母親から受け継がれた。卵子にはX染色体が1本あり、受精した精子の性染色体がXである確率は1/2であり、Yである確率も1/2である。}}
{{Point|受精卵にある2本の性染色体のうち1本は父親から、もう1本は母親から受け継がれた。卵子にはX染色体が1本あり、受精した精子の性染色体がXである確率は1/2であり、Yである確率も1/2である。}}


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男性の精子は、1/2の確率で(図では青色の)X染色体を含んでいます。また、1/2の確率で(図では緑色の)Y染色体を含んでいます。まったく同様に、女性の卵子は、1/2の確率で(図ではオレンジ色の)X染色体を含んでいます。また、1/2の確率で(図ではピンク色の)Y染色体を含んでいます(既述)。


受精卵(すなわち、妊娠、出産が無事に経過すれば、子供)は...


<table border="1"><tr><td>1/4の確率で、<br>(図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左上の子供)。 </td><td>1/4の確率で、<br>(図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右上の子供)。 </td></tr><tr><td>1/4の確率で、<br>(図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左下の子供)。 </td><td>1/4の確率で、<br>(図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右下の子供)。 </td></tr></table>


受精した卵子の性染色体がオレンジ色のX染色体である確率は1/2であり、ピンク色のX染色体である確率も1/2です。受精した精子の性染色体がXである確率は1/2であり、Yである確率も1/2です。
それぞれの子供の形質は...


<table border="1"><tr><td>1/4の確率で、<br>X染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、女児となる(図に向かって左上の子供)。 </td><td>1/4の確率で、<br>X染色体とX染色体とを受け継いだのだから、女児となる(図に向かって右上の子供)。 </td></tr><tr><td>1/4の確率で、<br>Y染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、男児となる(図に向かって左下の子供)。 </td><td>1/4の確率で、<br>Y染色体とX染色体とを受け継いだのだから、 男児となる(図に向かって右下の子供)。 </td></tr></table>


結局、受精卵(妊娠、出産が無事なら子供)が男児である確率は1/2、女児である確率も1/2です。
[[ファイル:01171.jpg|alt=01171.jpg|none|left|500px]]常染色体を除き、性染色体だけにすると左図のようになります。
 
 
常染色体を除き、性染色体だけにすると下記のような図になります。
 
[[ファイル:01171.jpg|alt=01171.jpg|none|500px]]
 
 
 
[[ファイル:01033.jpg|alt=01033.jpg|left|300px]]
 
さらに、文字だけの図にすれば、左図のように要点をまとめられます。
 
<br style="clear:both;" />
 


[[ファイル:01033.jpg|alt=01033.jpg|left|300px]]性染色体に関する遺伝の組み合わせを検討する際、上記のような図を(毎回は)描くわけには行きません。左図のようにすれば、要点はまとめられます。
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<GIFT>
<GIFT>

2013年7月27日 (土) 19:28時点における版

POINT!
01170.gif

男性の精子は、1/2の確率で(図では青色の)X染色体を含んでいます。また、1/2の確率で(図では緑色の)Y染色体を含んでいます。まったく同様に、女性の卵子は、1/2の確率で(図ではオレンジ色の)X染色体を含んでいます。また、1/2の確率で(図ではピンク色の)Y染色体を含んでいます(既述)。

受精卵(すなわち、妊娠、出産が無事に経過すれば、子供)は...

1/4の確率で、
(図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左上の子供)。
1/4の確率で、
(図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右上の子供)。
1/4の確率で、
(図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左下の子供)。
1/4の確率で、
(図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右下の子供)。

それぞれの子供の形質は...

1/4の確率で、
X染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、女児となる(図に向かって左上の子供)。
1/4の確率で、
X染色体とX染色体とを受け継いだのだから、女児となる(図に向かって右上の子供)。
1/4の確率で、
Y染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、男児となる(図に向かって左下の子供)。
1/4の確率で、
Y染色体とX染色体とを受け継いだのだから、 男児となる(図に向かって右下の子供)。
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常染色体を除き、性染色体だけにすると左図のようになります。

01033.jpg

性染色体に関する遺伝の組み合わせを検討する際、上記のような図を(毎回は)描くわけには行きません。左図のようにすれば、要点はまとめられます。

Challenge Quiz

1.

ある受精卵に含まれる性染色体がXYである確率は 0. 1/46. 1/23. 1/4.1/2. 3/4. 22/23. 1 である。

ある受精卵に含まれる性染色体がXXである確率は 0. 1/46. 1/23. 1/4.1/2. 3/4. 22/23. 1 である。

ある受精卵に含まれる性染色体がYYである確率は 0. 1/46. 1/23. 1/4. 1/2. 3/4. 22/23. 1 である。

子供が男児である確率は 0. 1/46. 1/23. 1/4.1/2. 3/4. 22/23. 1 である。

子供が女児である確率は 0. 1/46. 1/23. 1/4.1/2. 3/4. 22/23. 1 である。