「内分泌系/前葉ホルモン、その2/成長ホルモン」の版間の差分

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{{TitleSmall|生産,分泌}}


下垂体前葉において生産、内分泌されている。
下垂体前葉において生成、内分泌されている。
 
 
{{TitleSmall|作用}}
 
成長ホルモンの主作用は骨の成長促進である。ただし、成長期が終わるのは成長ホルモンの分泌が停止するためではなく、骨にある受容体が変化するためと考えられている。また、軟部組織を肥厚させる作用もある。
 
 
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成長ホルモンの主作用は骨の成長促進である。また、軟部組織を肥厚させる作用もある。


栄養素の代謝に対する影響が知られている。第一にタンパク質の合成が促進される。また、そのエネルギーを供給するため、トリグリセリドが分解され、血中の遊離脂肪酸が増加する。さらに、抗インスリン様作用のため、血糖が上昇する。
栄養素の代謝に対する影響が知られている。第一にタンパク質の合成が促進される。また、そのエネルギーを供給するため、トリグリセリドが分解され、血中の遊離脂肪酸が増加する。さらに、抗インスリン様作用のため、血糖が上昇する。


成長ホルモン分泌亢進による疾患:


{{TitleSmall|分泌調節}}
先端巨大症(成長後の発症):成長ホルモンの血中濃度が高値、糖尿病を併発、軟部組織肥厚による手根管症候群(‘手がしびれる’)、踵骨と足底皮膚面の最短距離が22 mm以上(‘靴が小さくなった’)、骨の変形(前頭洞拡大、下顎骨肥大、手足の末節骨の変形、眉弓上縁肥大)、下垂体腫瘍による変化(両耳側半盲、頭痛)。
 
巨人症:上記すべて+高身長
 
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成長ホルモンは「濃度重視型調節」を受けている。
 
 
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分泌調節は下垂体前葉、その2に分類される。すなわち、下垂体前葉からの成長ホルモン分泌は、視床下部から分泌される成長ホルモン放出ホルモン growth hormone-releasing hormone (GRH) によって亢進し、成長ホルモン抑制ホルモン growth hormone-inhibiting hormone (GIH)、別名ソマトスタチン somatostatin、によって低下する。成長ホルモンは視床下部からのGRH分泌に負のフィードバックをかけている。
 
 
GRHは睡眠、タンパク食、運動、低血糖、ストレスで分泌が亢進する、その結果、成長ホルモンの分泌も亢進する。GIHは高血糖により分泌が亢進する(糖尿病の患児では身長の伸びが悪いと報告されているSalardi S、Tonioli S、Tassoni P、et al: Growth and growth factors in diabetes mellitus. Arch Dis Child 1987;62:57-62)。
 
 
{{TitleSmall|成長ホルモン分泌過剰による疾患}}
 
 
巨人症
 
先端巨大症:成長ホルモンの血中濃度が高値、糖尿病を併発、軟部組織肥厚による手根管症候群(‘手がしびれる’)、踵骨と足底皮膚面の最短距離が22 mm以上(‘靴が小さくなった’)、骨の変形(前頭洞拡大、下顎骨肥大、手足の末節骨の変形、眉弓上縁肥大)、下垂体腫瘍による変化(両耳側半盲、頭痛)。30%の症例で高プロラクチン血症。
 
 
症例検討
 


32歳女性。頭痛を主訴として受診。眉弓上縁と下顎の突出および手足の肥大をみとめる。血清成長ホルモン濃度 28 ng/ml (正常5以下),血清プロラクチン24 ng/ml (正常4-15)。診断:先端巨大症  
32歳女性。頭痛を主訴として受診。眉弓上縁と下顎の突出および手足の肥大をみとめる。血清成長ホルモン濃度 28 ng/ml (正常5以下),血清プロラクチン24 ng/ml (正常4-15)。診断:先端巨大症  
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{{TitleSmall|成長ホルモン分泌低下による疾患}}
成長ホルモン分泌低下による疾患:小人症
 
 
成人:特に症状なし
 
小児:小人症 身長<M-2SD、年間成長<M-1.5SD×2年


小児: 身長<M-2SD、年間成長<M-1.5SD×2年
均整はとれている
均整はとれている
二次性徴(+)、だが遅れることが多い
二次性徴(+)、だが遅れることが多い
骨年齢<暦年齢×80%
骨年齢<暦年齢×80%
検査所見:GH分泌刺激試験としてインスリン/アルギニン投与


検査所見:GH分泌刺激試験としてインスリン/アルギニン投与
成人:特に症状なし




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<GIFT>
<GIFT>
::チャレンジクイズ::
::チャレンジクイズ::
//LEVEL:3
//RAND
運動、タンパク食、ストレス、などは成長ホルモンの分泌を{=亢進.~抑制}する。
//LEVEL:3
//RAND
成長期が終るのは、成長ホルモンの分泌が停止することによる。{~正.=誤}
//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
83行目: 37行目:
//RAND  
//RAND  
成長期以降に成長ホルモン分泌が亢進すると、{~巨人症.=先端巨大症}となる。  
成長期以降に成長ホルモン分泌が亢進すると、{~巨人症.=先端巨大症}となる。  
//LEVEL:3
//RAND
低血糖、運動、睡眠は、成長ホルモンの分泌を{=亢進.~抑制}する。
//LEVEL:2  
//LEVEL:2  
//RAND  
//RAND  
成長ホルモンは、{~視床下部.=下垂体前葉.~下垂体後葉}で生産される。
成長ホルモンは、{~視床下部.=下垂体前葉.~下垂体後葉}で生成される。
//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
成長ホルモンは、{~視床下部.=下垂体前葉.~下垂体後葉}で分泌される。
成長ホルモンは、{~視床下部.=下垂体前葉.~下垂体後葉}で内分泌される。
</GIFT>
</GIFT>

2013年5月14日 (火) 11:57時点における版


下垂体前葉において生成、内分泌されている。

成長ホルモンの主作用は骨の成長促進である。また、軟部組織を肥厚させる作用もある。

栄養素の代謝に対する影響が知られている。第一にタンパク質の合成が促進される。また、そのエネルギーを供給するため、トリグリセリドが分解され、血中の遊離脂肪酸が増加する。さらに、抗インスリン様作用のため、血糖が上昇する。

成長ホルモン分泌亢進による疾患:

先端巨大症(成長後の発症):成長ホルモンの血中濃度が高値、糖尿病を併発、軟部組織肥厚による手根管症候群(‘手がしびれる’)、踵骨と足底皮膚面の最短距離が22 mm以上(‘靴が小さくなった’)、骨の変形(前頭洞拡大、下顎骨肥大、手足の末節骨の変形、眉弓上縁肥大)、下垂体腫瘍による変化(両耳側半盲、頭痛)。 巨人症:上記すべて+高身長

32歳女性。頭痛を主訴として受診。眉弓上縁と下顎の突出および手足の肥大をみとめる。血清成長ホルモン濃度 28 ng/ml (正常5以下),血清プロラクチン24 ng/ml (正常4-15)。診断:先端巨大症


成長ホルモン分泌低下による疾患:小人症

小児: 身長<M-2SD、年間成長<M-1.5SD×2年 均整はとれている 二次性徴(+)、だが遅れることが多い 骨年齢<暦年齢×80% 検査所見:GH分泌刺激試験としてインスリン/アルギニン投与

成人:特に症状なし


Challenge Quiz

1.

成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性(腺)ホルモンなどは、骨の 形成. 破壊 を促進する。

成長期以降に成長ホルモン分泌が亢進すると、 巨人症.先端巨大症 となる。

成長ホルモンは、 視床下部.下垂体前葉. 下垂体後葉 で生成される。

成長ホルモンは、 視床下部.下垂体前葉. 下垂体後葉 で内分泌される。