「電解質と体液/腎臓と肺、それぞれの機能低下と機能亢進/データの読み方/第2歩/データの読み方/第2歩(中級編)/代謝性アシドーシス」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成: デンカイシツトタイエキ {{Point|H<sup>+</sup>の増大とHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>の減少とは代謝性アシドーシスを示唆...)
 
編集の要約なし
21行目: 21行目:
//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
動脈血のpH.~7.08、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>.~3 mEq/L、CO<sub>2</sub>.~15 mm Hgの血液検査データでは、正常値よりも水素イオン濃度が {=増大.~減少}し.~重炭酸イオンは {~増大.=減少}している。これは、血漿における重炭酸緩衝系の化学平衡式H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>&larr;&rarr;H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>&larr;&rarr;H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>において、最左端にあるH<sup>+</sup>とHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>とが {~同じ.=異なる}方向に変動しており、血漿に最初に起こった変化はH<sup>+</sup>の変動であると {=思われる.~思われない}。血漿に最初に起こった変化は {=H<sup>+</sup>.~CO<sub>2</sub>}の {=増大.~減少}と考えると説明がつく。これは、{~呼吸(換気).=腎臓}の機能 {~亢進.=不全}によってもたらされたと思われる。さらに、重炭酸緩衝系は {~H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &larr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>.=H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &rarr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &rarr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>}の方向に化学変化が生じたと考えられる。pHの変動は {=代謝性.~呼吸性} {=アシドーシス(による酸血症).~アルカローシス(によるアルカリ血症)}とよばれる。  
動脈血のpH.7.08、HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>.3 mEq/L、CO<sub>2</sub>.15 mm Hgの血液検査データでは、正常値よりも水素イオン濃度が {=増大.~減少}し.重炭酸イオンは {~増大.=減少}している。これは、血漿における重炭酸緩衝系の化学平衡式H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup>&larr;&rarr;H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub>&larr;&rarr;H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>において、最左端にあるH<sup>+</sup>とHCO<sub>3</sub><sup>-</sup>とが {~同じ.=異なる}方向に変動しており、血漿に最初に起こった変化はH<sup>+</sup>の変動であると {=思われる.~思われない}。血漿に最初に起こった変化は {=H<sup>+</sup>.~CO<sub>2</sub>}の {=増大.~減少}と考えると説明がつく。これは、{~呼吸(換気).=腎臓}の機能 {~亢進.=不全}によってもたらされたと思われる。さらに、重炭酸緩衝系は {~H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &larr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>.=H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &rarr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &rarr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>}の方向に化学変化が生じたと考えられる。pHの変動は {=代謝性.~呼吸性} {=アシドーシス(による酸血症).~アルカローシス(によるアルカリ血症)}とよばれる。  
</GIFT>
</GIFT>

2013年4月23日 (火) 16:23時点における版

POINT!


pHの変動H+の変動HCO3-の変動最初に起った変化重炭酸緩衝系の動き診断される病態
低下増大減少H+の増大H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2代謝性アシドーシス


発症前H++HCO3-←→H2CO3←→H2O+CO2
原疾患(腎臓の機能低下)により最初に起こる変化↑↑↑↑        
重炭酸緩衝系の作用↓↓ ↓↓ →   ↑↑ 
<<ここまでの総和>>↑↑ ↓↓←→ ←→  ↑↑


たとえば、pH, 7.08 ; HCO3-, 3 mEq/L ; CO2, 15 mm Hgの血液検査データでは、正常値よりも水素イオン濃度が増大し、重炭酸イオンは減少しています。これは、血しょうにおける重炭酸緩衝系の化学平衡式H+ + HCO3-←→ H2CO3 ←→ H2O + CO2において、最左端にあるH+とHCO3-とが逆の方向に変動しており、血しょうに最初に起こった変化はH+の増大と考えると説明がつきます。(HCO3-の減少も考えられますが、「上級編」に後述。)腎臓の糸球体が破壊される腎不全によってもたらされます。さらに、重炭酸緩衝系はH+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2の方向に化学変化が生じたと考えられます。pHの変動は代謝性アシドーシス(による酸血症)とよばれます。


02684.jpg


Challenge Quiz

1.

動脈血のpH.7.08、HCO3-.3 mEq/L、CO2.15 mm Hgの血液検査データでは、正常値よりも水素イオン濃度が  増大. 減少 し.重炭酸イオンは  増大.減少 している。これは、血漿における重炭酸緩衝系の化学平衡式H++HCO3-←→H2CO3←→H2O+CO2において、最左端にあるH+とHCO3-とが  同じ.異なる 方向に変動しており、血漿に最初に起こった変化はH+の変動であると  思われる. 思われない 。血漿に最初に起こった変化は  H+. CO2 の  増大. 減少 と考えると説明がつく。これは、 呼吸(換気).腎臓 の機能  亢進.不全 によってもたらされたと思われる。さらに、重炭酸緩衝系は  H+ + HCO3- ← H2CO3 ← H2O + CO2.H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2 の方向に化学変化が生じたと考えられる。pHの変動は  代謝性. 呼吸性   アシドーシス(による酸血症). アルカローシス(によるアルカリ血症) とよばれる。