一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!


<粒子の通れる膜のある拡散 DiffusionWithPermeableMembraneBefore.jpg
中央の高濃度領域と周辺の低濃度領域との間に膜があります。黄色い溶質(粒子)を通す膜です。
<粒子の通れる膜のある拡散 DiffusionWithPermeableMembraneAfter.jpg
そのため、膜がない場合と同様、拡散により、この濃度差を小さくすることができます。


<半透膜のある浸透 00560.jpg
中央の高濃度領域と周辺の低濃度領域との間に半透膜があります。黄色い溶質(粒子)は通さないため、拡散によりこの濃度差を小さくすることはできません。
<半透膜のある浸透 00565.jpg
一方、半透膜は溶媒(水)を通すことはできるため、逆の方向、すなわち、半透膜を介して、低濃度の領域(周辺)から、高濃度の領域(中央)へ、溶媒(水)が移動します。この移動により、中央の水分量が増大し、濃度が低下します。周辺の水分量は減るので濃度が上昇します。つまり、濃度差を小さくします。(図は、端的に示すため、半透膜が数倍にまで伸ばされ得るとしています。)

この図の上下の中央にある破線は半透膜です。上半分の領域は、溶質(粒子)があり(多く)高濃度です。下半分の領域は、溶質(粒子)がなく(少なく)低濃度です。この濃度差は(溶質(粒子)が高濃度領域から低濃度領域へ)拡散による移動で小さくすることはできません。そのため、逆に溶質(粒子)が半透膜を介して水を引きます。浸透とは半透膜を介して溶質(粒子)が溶媒(水)を引く移動、とまとめられます。浸透圧とは、その移動を促進する作用、すなわち、半透膜を介して溶質(粒子)が溶媒(水)を引く力とまとめられます。

Challenge Quiz

1.

浸透とは、半透膜を  介さない 介したり介さなかったりする 介した    溶質(粒子) 溶媒(水) の移動である。

2.

浸透では、半透膜を介して 溶媒(水) 溶質(粒子) 相対的に低濃度の溶液から相対的に高濃度の溶液へ 相対的に高濃度の溶液から相対的に低濃度の溶液へ 移動する。

3.

浸透圧とは、溶質(粒子)が半透膜を介して溶媒(水)を 引く 押す 力である。

4.

浸透圧とは、溶質(粒子)が半透膜を介して溶媒(水)を 引く 押す 力である。

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5.

浸透は、 高エネルギー物質、ATPを使わない受動的な 高エネルギー物質、ATPを使った能動的な 移動である。