頸動脈小体に酸素がある時、その促進作用により細胞膜にあるK+ channelの多くは開いています。そのため、多くのK+が細胞内から細胞外へ拡散し、それにより、静止膜電位は陰性になっています。陰性の静止膜電位によりCa+ channelは閉じられ、開いているCa+ channel数は抑えられています。そのため、細胞外から流入できるCa+は少ないのです。
頸動脈小体が低酸素である時、酸素の促進作用が減弱し、細胞膜にあり開いているK+ channelの数は減少します。そのため、細胞内から細胞外へ拡散するK+は減少し、拡散による静止膜の陰性電位も減少(脱分極)します。陰性の静止膜電位により閉じられているCa+ channelは脱抑制のために、開いているCa+ channel数が多くなります。これにより、細胞外から流入した細胞内のCa+が多くなり種々の神経伝達物質が放出され、第Ⅸ脳神経である舌咽神経細胞体の受容体と結合し、求心性活動電位を発生させます。
頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞の膜は 脱分極 過分極 する。
頸動脈小体が低酸素である時、glomus細胞膜のK+ channelは 開き 閉じ 、細胞内のK+は 増加 減少 する。これにより膜のCa+ channelは 開き 閉じ 、細胞内のCa+は 増加 減少 する。
頸動脈小体で低酸素を受容するのは 神経細胞 グリア細胞 glomus細胞 血管内皮細胞 である。
頸動脈小体が低酸素になると舌咽神経求心性活動は 減少 増加 する。