| 三叉神経(第Ⅴ脳神経)は、咀嚼筋、顔面、角膜、結膜、口腔、鼻腔の表在感覚(触圧覚・痛覚・温度覚)の神経である。視覚、嗅覚、味覚、表情筋の神経ではない。 |
(眼瞼を含む)顔面の表在感覚(触圧覚・痛覚・温度覚)は三叉神経(第Ⅴ脳神経)、(上眼瞼拳筋以外の)表情筋は顔面神経(第Ⅶ脳神経)の働きです。
鼻がムズムズする、鼻毛を抜いたら痛かったなどの鼻腔の表在感覚(触圧覚・痛覚・温度覚)が三叉神経(第Ⅴ脳神経)、クンクンにおいをかぐ嗅覚は嗅神経(第Ⅰ脳神経)の働きです。
口腔の表在感覚、すなわち、お茶が熱い・冷たいなどの温度覚、怪我などによる痛覚、歯ブラシが触っている触圧覚は、三叉神経(第Ⅴ脳神経)の働きです。おいしい/まずいなどの味覚は顔面神経(第Ⅶ脳神経)、舌咽神経(第Ⅸ脳神経)、迷走神経(第Ⅹ脳神経)の働きです。
咀嚼の筋は三叉神経(第Ⅴ脳神経)の枝である下顎神経の働き、(上眼瞼拳筋以外の)表情筋は顔面神経(第Ⅶ脳神経)の働き、嚥下は舌咽神経(第Ⅸ脳神経)、迷走神経(第Ⅹ脳神経)の働き、発声は迷走神経(第Ⅹ脳神経)の働きです。
眼にごみが入って痛い、アレルギーでかゆいなど、コンタクトレンズが目に触れているなど、結膜、角膜の表在感覚は三叉神経(第Ⅴ脳神経)の働きです。「見える」視覚は視神経(第Ⅱ脳神経)の働きです。
三叉神経はその名の通り3本に枝分かれしており、それぞれの名称、機能は表の通りです。
表在感覚(触圧覚・痛覚・温度覚)は「知覚」と表現されることがあります。