血管壁が損傷し、出血したとしましょう。出血部位の血液には外因系、内因系、第Ⅹ因子、プロトロンビン、フィブリノーゲンなどの凝固因子が溶けています。
空気、組織液など血管外の物質が外因系に触れると外因系が活性化されます。 コラーゲンが内因系に触れると、内因系が活性化されます。
活性化した外因系と内因系とは、それぞれ第X因子を活性化します。
活性化した第Ⅹ因子は、プロトロンビンに作用してトロンビンを生成させます。
トロンビンはフィブリノーゲンに作用して、フィブリンにします。
フィブリンは非水溶性ですので、血栓が形成されます。これは出血部位の血液全体で起こるので2次血栓が形成され、出血が止まります。