血友病の保因者である女性の卵子は、1/2の確率で、第VIII因子遺伝子が入ったX染色体を含んでいる。また、1/2の確率で、第VIII因子遺伝子が入っていないX染色体を含んでいる。 |
女性の通常の細胞の性染色体はXXであり、第VIII因子遺伝子の座はX染色体にあり、血友病の保因者である女性には、その一方 (図では赤色)のX染色体には座に第VIII因子遺伝子が入っておらず、もう一方 (図ではオレンジ色)のX染色体には座に第VIII因子遺伝子が入っています。 また、卵子形成の減数分裂では性染色体はそれぞれ別々の細胞に受け継がれます(既述)。
これらにより、血友病の保因者である女性の卵子は、1/2の確率で、 座に第VIII因子遺伝子が入っていない(図では赤色)のX染色体 を含んでいます。また、1/2の確率で、 座に第VIII因子遺伝子が入った(図では黄色の)X染色体 を含んでいます。