解糖系が亢進し過ぎると、乳酸が蓄積する |
これが安静時の代謝の様子です。
ジョギングなどの中等度の運動では、このように代謝が亢進します。線が太くなって代謝亢進を表しています。
解糖系からのATPも、クレブス回路からのATPも、ATP合成酵素からのATPも同様に活発に生成されて、増加を示す上向きの矢印があります。
しかし、さらに激しい運動のためにより多くのATPが必要とされる場合、クエン酸(クレブス、TCA)回路も、電子伝達系も、あまり増産することはできません。細いチューブで描いてある通り、酵素が弱く「頭打ち」になりやすいのです。
そのため、解糖系だけが亢進します。線がさらに太くなって、さらに代謝が亢進します。
増加したピルビン酸も、水素も、「頭打ち」のクエン酸(クレブス、TCA)回路、電子伝達系によって代謝できません。そのため、両者は結合して乳酸になります。