一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!


これが安静時の代謝の様子です。


ジョギングなどの中等度の運動では、このように代謝が亢進します。線が太くなって代謝亢進を表しています。
解糖系からのATPも、クレブス回路からのATPも、ATP合成酵素からのATPも同様に活発に生成されて、増加を示す上向きの矢印があります。


しかし、さらに激しい運動のためにより多くのATPが必要とされる場合、クエン酸(クレブス、TCA)回路も、電子伝達系も、あまり増産することはできません。細いチューブで描いてある通り、酵素が弱く「頭打ち」になりやすいのです。
そのため、解糖系だけが亢進します。線がさらに太くなって、さらに代謝が亢進します。
増加したピルビン酸も、水素も、「頭打ち」のクエン酸(クレブス、TCA)回路、電子伝達系によって代謝できません。そのため、両者は結合して乳酸になります。

Challenge Quiz

1. ジョギングするとき、安静時と比べて、解糖系は 亢進 低下 し、クエン酸(クレブス、TCA)回路、電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素)は 亢進 低下 する。
2. ATPが短時間に大量に必要なときに急激に亢進する代謝経路は、主に 解糖系 クエン酸(クレブス、TCA)回路 電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素) β-酸化 である。
3. 激しい運動をするとき、中等度の運動と比べて、解糖系は 著しく亢進し 低下し あまり変わらず(「頭打ち」となり) 、クエン酸(クレブス、TCA)回路、電子伝達系(ならびに共役したATP合成酵素)は 著しく亢進する 低下する あまり変わらない(「頭打ち」となる)
4. 糖の嫌気的代謝が亢進し、好気的代謝があまり変わらない(「頭打ち」)状態では、主に CO2 ケトン体 ADP 乳酸 脂肪酸 が細胞内に増加する。