糖質コルチコイドの作用は、大きく4つに分類されます。
1. | 糖新生による血糖上昇:糖を生成する材料とするためアミノ酸が用いられるため、タンパク合成は抑制され、分解が促進されます。グリコーゲンは分解されるのではなく、生成が促進されます。 |
2. | 抗炎症作用があります。 |
3. | 抗アレルギー作用:血中の好酸球が減少します。 |
4. | 胃液分泌が亢進します。 |
滲出液測定法:ラット背部皮下に20ccのN2ガスを注入することで、外径約4cmの皮下嚢を作ります。0.5ccの起炎物質を注入します。10日後に動物を屠殺し、発生した滲出液をメスシリンダーで測定しました。
肉芽測定法:起炎物質を浸漬した濾紙を腹部の皮下に挿入埋没します。10日後に動物を屠殺し、形成された肉芽腫を摘出し、内部貯留液を流出させてから計量しました。
糸賀鋭治、三宅有;抗炎症ステロイドの抗滲出作用および抗肉芽作用の同時測定について、日薬理誌、1970,66,316-325よりデータ引用