一歩一歩学ぶ生命科学

細胞膜は水分を通過させるので、ほぼ半透膜です
と言われます。正しくは
細胞膜(にある水チャンネル(水チャネル))は水分を通過させるので、ほぼ半透膜です。 となります。

下記のイラストでは、水面の高さにより、水分量の増減を表しています。実際は異なっていて、水面はありませんので注意して下さい。

細胞外の溶液の水分量が増加し、浸透圧が細胞内よりも細胞外で低い場合、その細胞外の溶液は「低張」です。極端な例が真水です。真水の中でヒトの細胞は生存できません。

細胞外の溶液の浸透圧が、細胞内の浸透圧と等しい場合、その細胞外の溶液は「等張」です。等張液のひとつに0.9%食塩水があげられ、「生理的食塩水」とよばれます。

細胞外の溶液の水分量が減少し、浸透圧が細胞内よりも細胞外で高い場合、その細胞外の溶液は「高張」です。極端な例が塩そのものです。塩の中でヒトの細胞は生存できません。

血漿の浸透圧の90%は、血漿のNa+(ならびにCl-,HCO3-)濃度が決定しています。血漿浸透圧は、285-290 mOsmol/l(約6.5気圧)くらいです。

Challenge Quiz

1.

低張液の浸透圧は、細胞内の浸透圧 より低い と等しい より高い

2.

等張液の浸透圧は、細胞内の浸透圧 より低い と等しい より高い

3.

高張液の浸透圧は、細胞内の浸透圧 より低い と等しい より高い

4.

0.5%食塩水は、 低張 等張 高張 液である。

5.

0.9%食塩水は、 低張 等張 高張 液である。

6.

1.2%食塩水は、 低張 等張 高張 液である。