水をくみ上げるポンプを考えると、他の三つの物質の移動様式(ろ過,拡散,浸透)とは、異なる点に気がつきます。水の流れが、上から下への自然な流れではなく、逆行する流れです。また、ポンプに外から電気などのエネルギーを与えなければ、水をくみ上げることはできません。このように、エネルギーを消費し、受動的には起り得ない動きを生じさせることを、能動輸送といいます。小腸が食物中のブドウ糖やアミノ酸を吸収する過程は、能動輸送です。体にとって必須なものは、投資をしてでも取入れようとしているわけです。
細胞が、ポンプを使って能動輸送をやると 高エネルギー物質、ATPを使わずにできる 高エネルギー物質、ATPが消費される 。
ある溶質が能動輸送により輸送された。これにより、輸送される前の場所の濃度と、輸送された後の場所の濃度差は 大きく 小さく なる。