一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!

末梢神経である自律神経は、さらに、機能的に交感神経と副交感神経とに分類されます。一言で言えば、交感神経は、運動に必要な機能を亢進させる神経系であり、副交感神経は、腸管の消化・吸収などを亢進させる神経系です。

それぞれの臓器には両系統の支配(二重支配)があり、お互に相反する効果(拮抗支配、相反支配)をおよぼしています。たとえば、循環系(心拍数、血圧など)は、交感神経により亢進(上昇)し、副交感神経により抑制されます。一方、消化管、膀胱などの活動(収縮、蠕動、分泌など)は、副交感神経により亢進し、交感神経により低下します。

Challenge Quiz

1.

交感神経により、腸管の蠕動、消化液の分泌は  亢進 低下 する。

2.

副交感神経により、腸管の蠕動、消化液の分泌は  亢進 低下 する。

3.

気管は、交感神経により  拡張 収縮 する。

4.

気管は、副交感神経により  拡張 収縮 する。

5.

膀胱体部の平滑筋は、交感神経により、 拡張 収縮 する。

6.

膀胱体部の平滑筋は、副交感神経により、 弛緩 収縮 する。

7.

交感神経により、心拍数は  減少 増加 する。

8.

副交感神経により、心拍数は  減少 増加 する。

9.

瞳孔は、交感神経により  散大 縮小 する。

10.

瞳孔は、副交感神経により  散大 縮小 する。