一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!

燃料である水素が電子伝達系に入ります。そこで、H+と書いてある水素イオン(プロトン)とe-と書いてある電子とに分かれます。水素イオン(プロトン)はミトコンドリア内膜の外側に移動します。

分かれた電子は、文字通り電子伝達系を伝達します。この動きにより、ミトコンドリア内膜の内側の水素イオン(プロトン)が外側に移動します。

移動を終えた電子はミトコンドリア内膜の内側へ移動します。

内膜の内側で酸素と水素イオン(プロトン)と電子とは一緒になって水(H2O)が生成します。

電子伝達系の作用により内膜の外側の水素イオン(プロトン)は増え、内側の水素イオン(プロトン)は減りました。この濃度勾配のために、水素イオン(プロトン)は内膜の外側から内側へ移動します。

この動きにより、ATP合成酵素においてアデンシン2リン酸(ADP)にリン酸が結合し、アデノシン3リン酸ATPが生成します。

<<上記の説明は、半定量的です。受け渡される電子の数、生成するATPの数などに関する情報は省いてあります!>> 

Challenge Quiz

1. 電子伝達系に供給された水素(NADH2+, FADH2)は、 酸素と結合する。 H+(陽子、プロトン)とe-(電子)とに別れる。
2. ミトコンドリア内膜の電子伝達系で生成したH+(プロトン)は、 内膜の内側に放出される 内膜の電子伝達系を伝達していく 内膜の外側に放出される
3. ミトコンドリア内膜の電子伝達系で生成したe-(電子)は、 内膜の内側に放出される 内膜の電子伝達系を伝達していく 内膜の外側に放出される
4. ミトコンドリア内膜の電子伝達系をe-(電子)が伝達していくと、H+(プロトン)は内膜の 内側から外側 外側から内側 へ移動する。
5. ミトコンドリア内膜を受け渡されてきたe-(電子)は、最終的には、内膜の 内側 外側 にあるH+(プロトン)と結合する。