受精卵にある2本の性染色体のうち1本は父親から、もう1本は母親から受け継がれる。卵子にはX染色体が1本あり、受精した精子の性染色体がXである確率は1/2であり、Yである確率も1/2である。 |
男性の精子は、1/2の確率で(図では青色の)X染色体を含んでいます。
また、1/2の確率で(図では緑色の)Y染色体を含んでいます。同様に、女性の卵子は、1/2の確率で(図ではオレンジ色の)X染色体を含んでいます。また、1/2の確率で(図ではピンク色の)X染色体を含んでいます(既述)。
受精卵(すなわち、妊娠、出産が無事に経過すれば、子供)は...
1/4の確率で、 (図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左上の子供)。 | 1/4の確率で、 (図では青色の)X染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右上の子供)。 |
1/4の確率で、 (図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではオレンジ色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって左下の子供)。 | 1/4の確率で、 (図では緑色の)Y染色体を父親から受け継ぎ、(図ではピンク色の)X染色体を母親から受け継ぐ(図に向かって右下の子供)。 |
それぞれの子供の形質は...
1/4の確率で、 X染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、女児となる(図に向かって左上の子供)。 | 1/4の確率で、 X染色体とX染色体とを受け継いだのだから、女児となる(図に向かって右上の子供)。 |
1/4の確率で、 Y染色体とX染色体とを 受け継いだのだから、男児となる(図に向かって左下の子供)。 | 1/4の確率で、 Y染色体とX染色体とを受け継いだのだから、 男児となる(図に向かって右下の子供)。 |
性染色体に関する遺伝の組み合わせを検討する際、前記のような図を(毎回は)描くわけには行きません。左図のようにすれば、要点はまとめられます。
ある受精卵に含まれる性染色体がXYである確率は 0 1/46 1/23 1/4 1/2 3/4 22/23 1 である。
ある受精卵に含まれる性染色体がXXである確率は 0 1/46 1/23 1/4 1/2 3/4 22/23 1 である。
ある受精卵に含まれる性染色体がYYである確率は 0 1/46 1/23 1/4 1/2 3/4 22/23 1 である。
子供が男児である確率は 0 1/46 1/23 1/4 1/2 3/4 22/23 1 である。
子供が女児である確率は 0 1/46 1/23 1/4 1/2 3/4 22/23 1 である。