獲得(適応)免疫、特異的免疫は記憶する。 |
獲得(適応)免疫、特異的免疫は記憶するのです。すなわち、ある非自己(異物)に対していったん抗体を生成(産生)すると、その非自己(異物)が消滅して時間がたった後も、その非自己(異物)に対する抗体を少量、生成しつづけるのです。このような状態を「感作された」といいます。
<2度目の侵入>
箱形細菌は1度、ある人体に侵入したら、2度とは来ない...なんてことは当然ありません。1度目の侵入で感作された人体に同じ箱形細菌が2度目の侵入をはたした、としましょう。そこにはすでに箱型細菌に対する抗体があります(上述)。
<2度目の侵入に対する免疫応答>
ある非自己(異物)に対して感作されていると、2回目にその非自己(異物)が入ってくると、1回目よりも多くの抗体が生成(産生)されるのです。これは1回目より効率の高い防御です。
1回目の侵入に対しては抗体が3つ生成され、箱型細菌は90度横転しただけなのに、2回目の侵入に対しては8つの抗体が生成され、細菌は180度回転したイラストになっています。
この性質を利用したのが予防接種です。