体外にある非自己に対しては画一的な防御システムがある。 |
体外にある細胞、物質は非自己であり、有害である(かもしれない)とみなされています。そのため、体外のものに対して、画一的に防御するシステムがあります。これには機械的防御と化学的防御とがあります。
*機械的防御:皮膚(の角質層)で覆われていることが人体にとって防御効果があります(図)。気道粘膜には線毛があり、その鞭のような運動によって常に非自己(異物)を気管の外へ排出しようとしています。
*化学的防御:消化管から侵入しようとする菌の大部分は胃内の強酸により、殺菌されます。
以上は、相手を特定しない(どの相手にも同様に対応する、画一的な)防御システムのひとつです。「はじめに」の第1レベル、すなわち「体外の異物に対する画一的な防御システム」です。相手を特定しないことを、しばしば教科書には「非特異的」と書いてあります。