一歩一歩学ぶ生命科学

ひとつの刺激による効果が消えない内に、次の刺激が投与された場合、効果が「加重」して、より大きな効果が得られることがある。効果が加重し得るのは、不応期(刺激しても筋肉が収縮しない時期)が短い場合だけである。

筋に単発の電気刺激を与えると、刺激後、0.01-0.02秒おいて、約0.1秒の瞬間的な収縮がおこる。これを「単縮」、または「攣縮」という。


これに対して、同じ電気刺激を頻回投与すると、加重が生じ、より大きな収縮力が得られることがある。これを「強縮」という。骨格筋の不応期は短いのである。


強縮には2種類ある。収縮曲線がギザギザな場合と、滑らかな場合である。ギザギザな場合を不完全強縮という。なめらかな場合を完全強縮とよぶ。


医歯薬出版社:生理学第2版(東洋療法学校協会編)


Challenge Quiz

1.

単収縮 強縮 とは、一回の活動電位による筋収縮をいう。

2.

単収縮が 加重 収束 したものを、強縮という。

3.

通常、四肢の動きをもたらすのは 単縮 強縮 である。

4.

骨格筋の収縮曲線がギザギザな場合、強縮は 完全強縮 不完全強縮 である。

5.

骨格筋の収縮曲線が滑らかな場合、強縮は 完全強縮 不完全強縮 である。

6.

骨格筋には、単収縮は  ある ない

7.

骨格筋には、強縮は  ある ない

8.

骨格筋の不応期は、 短い 長い