CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+が増大する。 |
(肺炎などにより)肺機能が低下する(血中から外へのCO2の移動の線が細くなる)と動脈血中のCO2が増大します。これが下表(1行目)の「動脈血に最初に起こる変化」です。
この際(表の2行目)、重炭酸緩衝系は、 H+ ← CO2 ( H+ + HCO3- ← H2O + CO2 )の方向に作用します。この化学反応は、CO2を減少させるので、「最初の増減を打ち消す方向」です。
上記の2つのステップの総和は左図のようになります。
全体をまとめると、下表のようになります。
変化の前 | H+ | ←→ | CO2 |
---|---|---|---|
動脈血に最初に起こる変化 | ↑↑ | ||
重炭酸緩衝系の作用 | ↑ | ← | ↓ |
総和 | ↑ | ←→ | ↑ |
CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+が 増大 減少 する。
図の変化に対し、重炭酸緩衝系は H+ ← CO2 (正確には、H+ + HCO3- ← H2O + CO2) H+ → CO2 (正確には、H+ + HCO3- → H2O + CO2) の方向に作用する。